どんなに気分が沈んでいても、
好きなモノと時間を共にするだけで身体の奥底から不思議な力が湧いてくることがある。
それは、様々な物であったり、家族であったり、恋人であったり、仲間であったり、
愛犬、愛猫であったり、きっと、まだまだたくさんの不思議な力を持つモノがある。
私にも、そのようなモノがたくさんあるのだけれど、その中のひとつに「りんご飴」がある。
お祭りという非日常空間で夜店の灯りに照らされた真っ赤なりんごは、
ほんのり色付けられた薄い飴で覆われており、
まるでおとぎ話の絵本の中に出てくる艶めいたりんごの様でもあり、
異世界への渡るための秘密の切符の様でもあり、気分が上がるのだ。
子どもの頃からそのようなことを感じていたものだから、
大人になった今でもりんご飴を手にすると、
手持ち棒をクルクルと回しながらりんご飴に光を当て、
光の反射の奥に見えるかもしれない異世界を想像してしまう。
そうしているうちに、沈んでいた気持ちを異世界へ置いてきてしまうのか、
何処からともなく力が湧いてくるのだ。
そのような事を身近な人たちに話すと「なんてお手軽なんだ。」と笑われるけれど、
残念なことに、りんご飴はふらりと立ち寄ったスーパで気軽に買えるものではない。
ヨーロッパではハロウィンの時に自宅でりんご飴を作る風習があるけれど、
それを日本でするのは少しばかりハードルが高い。
そして、大人ならではの欲を言えば、
もっと安心、安全度の高い、スペシャルなりんご飴なるものを口にしたい。
全くお手軽ではないのだ。
そのようなことを頭の片隅で思っていたのだけれど、3、4年ほど前だっただろうか。
私の素朴な夢が叶った。
お祭りがあった訳でもないのにお土産だと言っていただいたのは、
日本初となる『りんご飴とシーシャの専門店、ポムダムールトーキョー』のりんご飴。
その日から、私の中でのナンバーワンのりんご飴は?と問われれば、
迷わずここの名を挙げている。
店名のポムダムール(Pomme d'Amour)とはフランス語で「愛のりんご」と言う意味。
落ち着きと胸の高鳴りにキュートさをトッピングしたような、
大人の味わいが溶けあったような店名に私は一瞬にして虜になった。
いつ口にしても瑞々しくて甘酸っぱい果汁たっぷりのりんごが纏うのは、
後味がスッキリとした上質なお砂糖を使った薄くてパリッとした飴。
ひと口味わえば、この繊細なバランスの虜になる人も多いのではないだろうか。
『りんご飴とシーシャの専門店、ポムダムールトーキョー』は新宿にあるお店ですが、
全国の催事にも出店されていますので、ご縁がありました際にはいかがでしょうか。
その際には、お皿の上で切り分けながら召し上がれ。
思わず笑みがこぼれるオトナのりんご飴です。
店名にあるシーシャというのは、エジプト発祥の水たばこです。
たばこの一種ではありますが、
大きくて素敵なボトルから水の可愛らしい音を聴きながら香りや煙を楽しむもので、
一般的なたばことは少々異なります。
フレーバーは、ミント、フルーツミックス、ラズベリー、オレンジ、ダブルアップル、
スイカ、ピーチ、マスカット、レモン、マンゴー、チョコミント、などが伝統的とのこと。こちらは、次回、ご紹介させていただければと思います。
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