素敵な甘味処を見つけた。
新しくできたお店だったのだけれど、以前そこに何があったのか分からない自分に少し驚いた。
毎日ではないにしても、週に一度か十日に一度くらいの頻度で通っていた道沿いである。
例のガムの出番だろうか……、ついそのようなことが浮かんでしまった。※例のガムとは、先日触れた“記憶力を維持するガム”のことである。
そう言えばワタクシ、甘味処で恥ずかしい思いをしたことがある。
社会人になってしばらくの間、「甘味処」のことを「かんみどころ」と読むのだと思っていたのだ。
正しくは「あまみどころ」である。
当時のボスに素敵な甘味処に連れて行っていただいたのだけれど、ワタクシ思わず、店名の頭に記されている「甘味処」の文字から音読してしまったのだ。
私はただ、頭の中で店名を確認したかっただけなのに口から音が漏れていた、そのような状況だったように思う。
この時の状況を不幸中の幸いと言っても良いのかどうかは分からないけれど、その時に席を一緒にしていた同僚も「かんみどころ……」と復唱したため、
ボスに指摘された私たちは、ちょっとした恥ずかしさを仲良く半分こすることとなった。
じゃぁ、甘味料も実は「あまみりょう」なのでは?と思ったこともあったけれど、こちらは「かんみりょう」が正解であった。
「甘味処」と「甘味料」は似て非なる読み方をするなんて、非常に紛らわしい。
しかも、パソコンやスマートフォンの変換機能では「かんみどころ」と入力した場合も軽やかに「甘味処」と出てくることも多い。
そうなると、人はどこで正解と不正解を知るキッカケを掴めばよいのだろうか。
私が脳内で、言いがかりにも似た思考をひと通り巡らせたワードのひとつが「甘味処(あまみどころ)」である。
恥ずかしい思いは出来る限りしたくないという思いはあるのだけれど、時に恥ずかしさは、地味な財産と化するのである。
甘味処、ワタクシと同じ様に「かんみどころ」とインプットしていた方は、この機会にそっと「あまみどころ」にアップデートして下さいませ。
柊希の失敗談にお付き合いくださった皆様、ありがとうございます。
今日もキュッと口角あげてまいりましょうね。
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