飲む点滴、飲む美容液と言われる甘酒。
ライフスタイルが不規則な私は、時々、この甘酒の力を借りる。
栄養補給や体内時計の調整を求めてではあるのだけれど、
体やお肌への嬉しい効果も感じられるようになったため、
カラダ丸ごとお願いします、そのような気持ちで味わっている。
米麹を発酵させた甘酒には、
疲労回復と保湿効果に力を貸してくれるビタミンB群が豊富な上に、美白に働くコウジ酸、
整腸作用や便秘改善に長けた食物繊維やオリゴ糖もたっぷり含まれている。
これらの心強い栄養素が体中に届けられると内臓が活性化し、
自然と代謝も上がり、ズボラな私を優しくサポートしてくれるのだ。
甘酒は2種類のタイプに分かれているけれど、
私が好んで口にするのは米麹を発酵させる過程ででる自然の甘さを楽しむ
砂糖不使用、ノンアルコールタイプのもの。
自然の甘さと言うと、満足できる甘さではないのでは?
と思う方もいらっしゃるかもしれないけれど
しっかりと発酵した米麹の甘酒は、
ヨーグルトに添えるジャム代わりになるくらいの甘さはあるのだ。
しっかりとした甘さがあるので、好みによって薄めることもでき、
アレンジの幅も広がり、飲むだけでなく、
お砂糖やアルコールを気にせずにお料理にも使うことができるのも魅力なのだ。
ただひとつ、不満に思うことと言えば、空き瓶の処理が少々面倒だということ。
これは、私が好んで飲んでいる甘酒がボトル入りだから仕方がないのだけれど、
何とかならないかしら、という思いが年々増してきていた。
そのような事をぽろっと友人にこぼすと、
「じゃぁ、自宅で作ってみたら?私は作り方は知らないけれど」と
私の友人らしい言葉を頂戴した。
それもそうだ、とホームメイドしてみることにしたのだ。
ネットで調べてみると、必要なものは、水と乾燥米麹、魔法瓶と温度計と至ってシンプル。
自分で作るのならば、とオーガニックショップで乾燥米麹を購入しトライしてみることにした。
その時に教えていただいたレシピは、このようなもの。
【材料】
水300cc、乾燥米麹250g
※好みによって米麹を減らして薄めの甘酒を作ることもできます。この分量は、濃いめの食べる甘酒といった印象の甘酒ができました。他の飲み物で割ることもできます。
【手順】
【1】お鍋に水を入れて火にかけます。お水が65℃のお湯になるまで待ちます。
【2】乾燥米麹をお鍋に加え、60℃ぐらいまで下げながらかき混ぜます。
【3】【2】を魔法瓶に移し、8時間〜10時間保温すれば完成。お粥のような甘酒が出来上がります。
【ポイント】
温度管理がポイントになるのですが、
私は1回目は甘みが足りない甘酒になってしまいました。
これは、魔法瓶の中で温度が下がったことが原因だったようなのですが、
完成したものを再度60℃に温めてひと晩寝かせたら美味しい甘酒になりました。
2回目にトライしたときは、4時間が経過した頃に一度、
お鍋に移して60℃になるまで温め直し、魔法瓶に戻して6時間程放置したところ、
しっかりとした甘みのある甘酒ができました。
4時間前後で一度、温め直しをするとタイムロスが少なくて良いような気がします。
出来上がった甘酒に、
酸味がある場合は高温で保温され続けたことが原因で、
甘みが足りず粒が固い場合は低温で発酵しなかったことが原因となるようです。
【保存期間】
冷蔵庫で4~5日。
※冷蔵保存の前に再度加熱することによって保存期間が1カ月にまで伸ばすことができ、冷凍すれば半年間の保存が可能になるようですが、私は短期間で食べ切ることができる分量で作っており、5日を越える日数の保存を試したことがありません。5日以上の長期保存期間を希望している方は、正しい保存方法をご確認の上、長期保存されることをおすすめ致します。
温度のコツさえ掴むことができれば自分好みの甘酒を作ることができますので、
甘酒を楽しみたい方や、
ちょっと新しいことをしてみたい方はホームメイド甘酒を楽しんでみてはいかがでしょう。
レシピと共に保存方法も沢山公開されていますので、
お好みのレシピを見つけるのも楽しいかもしれません。
私は、思いのほか美味しくできてしまったので、
2か月に1度くらいの頻度ではありますがホームメイドしています。
そのままでも十分に美味しいけれど、スムージーに加えたり、
甘酒とバナナ、甘酒と粒あんなどを混ぜて冷凍しアイスにしたり、
ソースやドレッシングを作る際のお砂糖変わりに加えることもあります。
私はお菓子作りは苦手なので作らないのですが、
お菓子作りをされる方は、もっとアレンジの幅が広がるかと思います。
大人になると子どもの頃のように実験をする機会も減ってしまうけれど、
甘酒づくりは、生きものである麹を使った大人の実験タイムのようでもある。
日々の暮らしに、ちょっとしたワクワクと感動を、いかがでしょうか。
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