幸せのレシピ集では毎月、
その月にお誕生日を迎えるレディーの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして
いくつか定められている誕生石の中から天然石を1つ選んで、
その天然石に因んだ様々なお話しを少しずつご紹介してまいりました。
現在は、2回目のお祝いをさせていただいておりまして、
石ではなく生まれた月ならではの誕生色というものをご紹介しています。
誕生色の誕生は何度か触れさせていただいておりますので、割愛させていただきます。
色にもお国柄がありますが、
日本の伝統色を見てみますと、繊細さを含んだ鮮やかさがあり、
名付けられた色名もとても美しいのです。
お誕生日月の方も、そうでない方も、
この機会に、この時季ならではの、季節に優しく寄り添う和色の世界に
そっと触れて、色のチカラを感じてみてくださいませ。
8月の誕生色の和名は、「夢見昼顔(ゆめみひるがお)」色と言います。
控えめなのに華やかで、儚げなのに力強い。
相反する顔を内に秘めたまま、真っ直ぐな眼差しを空に向ける
赤紫がかった淡い紅色をしています。
朝顔は、日の出と共に花を咲かせてお昼にはしぼんでしまいますが、
昼顔は、日の出と共に花を咲かせ、
昼間のジリジリと照り付ける日差しのもとでも咲き続け、
夕方になったところで、そっと静かに花びらをすぼませます。
朝顔には様々な色のものがありますが、
昼顔は、この赤紫がかった淡い紅色1色だけ。
夏の日差しの中で頑張る人々に涼を運び、和ませてくれるような優しさを持った色合いです。
この優しい色合いに惹かれるのは現代の人だけではありません。
昼顔は万葉の人々からも愛されていたようで、
大伴家持(おおとものやかもち)が読んだ相聞歌(そうもんか)にも登場します。
相聞歌といのは恋の歌のことなのですが、
大伴家持くん、同時進行で、たくさんの女性と相聞歌を交わしております。
そのような中、ある一人の女性に、
「昼顔(の花)を見たら貴女のことばかりが浮かんできて忘れられないのです。」
と特に熱い想いを込めた歌を贈ります。
そして、この歌を贈られた女性は、後に大伴家持くんの奥様になるのです。
昼顔には「絆」という花言葉もありますから、
歌の中の昼顔がそっと2人の絆を結んでくれたのかもしれません。
淡い紅色の昼顔を見る機会がありましたら、
大切にしている絆に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ここへ足を運んでくださっている8月生まれのレディーの皆さん、
お誕生日おめでとうございます。
こうして、お祝いの言葉を贈らせていただけることを嬉しく思います。
「色」だけなく、私たちの日々も、出会うモノゴトも、様々な世界と繋がっております。
あなたの日々を、あなたらしく自由に感じて、彩って、思いっきり楽しんで下さいませ。
新しい1年が、温かい愛に包まれる1年になりますように☆彡
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