朝起きて、変な筋肉痛を感じることがある。
運動をしたことが影響していたり、普段しないような体勢で過ごした後であったり、
寝相によるものだったり、カリウムなどの栄養が不足しがちなサインであったり、
自立神経が整っていなかったり、理由は様々なのだけれど、
運動不足が筋肉痛を招くことがあるのです。
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
その前に、簡単に筋肉痛の仕組みを確認しておきましょうか。
私たちが筋肉痛になるときというのは、
運動をしたり、日常生活の中で普段よりも体を動かしたときなどに、
筋肉の繊維が切れて筋肉痛になります。
筋肉痛は筋肉を酷使することで現れる症状です。
筋肉の繊維が傷つくと筋肉は、その傷ついた繊維を修復しようとして、
繊維の周りから修復に必要な様々な物質を生み出すのだそう。
これらの物質は、切れた繊維を修復するために必要であるのと同時に、痛みのもとでもあります。
これらの物質は、筋肉の膜を刺激することにより作り出されるので、
筋肉が傷まないと筋肉痛は起こらないのですが、
運動をしたわけでも、普段よりも体を動かしたわけでもないのに
筋肉痛かしら?と思ってしまうような筋肉の痛みを感じることがあります。
このような時、知らないうちに筋肉を使ったのだろうと思いがちなのですが、
自分が感じている以上に運動不足であることも多いのだそう。
大人になると、意識して体を動かさなければ運動量が大幅に減ってしまいがち。
そうすると、運動不足によって筋肉が細くなり、代謝が落ち、体重が増えます。
これらが原因となり、
例えば、長時間、同じ体勢で過ごした際に体重が一か所にかかりすぎてしまい、
日常生活の中の些細な動作が筋肉にとっては大きな刺激となって繊維を傷めたり、
増えた体重によってついた筋肉周りのお肉が、筋肉を圧迫して繊維を傷たりと、
気付かないうちに筋肉痛を引き起こしたりします。
健康である方が身に覚えのない筋肉痛を感じるとき、
体内ではこのようなことが起きており、
結果、ハードな運動をしていないにも関わらず筋肉は傷み、筋肉痛を感じていると言います。
運動不足によって筋肉量が減るということは、
“いつのまにか筋肉痛”を引き起こすだけではなく、様々な不調を招くことにも繋がります。
“いつのまにか筋肉痛”を感じたなら運動を取り入れることが手っ取り早いのですが、
他にもできることはあります。
食べ過ぎていないか食生活をセルフチェックをしたり、
寝る前にお布団の上で、もしくは横になった状態で、全身を伸ばしてみたり、
ひと駅分歩いてみたり、普段よりも遠回りをして帰宅してみたり。
できることからで大丈夫。
その時々の自分にできることを、できる分だけプラスして
その都度、体メンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。
運動をしたわけでもないのに感じる筋肉痛には様々なメッセージがあります。
今回は、その中のひとつである運動不足や体重増加にフォーカスしてみました。
あれ?どうして筋肉痛?
そのようなことを感じられた際には、頭の片隅から今回のお話を引っ張り出して
お役立ていただけましたら幸いです。
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