幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

大きく変わるチャンスのときだ。

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知人がマスクをして電車やエレベーターに乗るのが怖いと言った。

ウイルスのこと?マスクをしていると息苦しいから?物々しい光景だから?思いついた理由を挙げたけれどどれも違うと言い、緊張するからだと言った。

体調が悪いわけではなく、様々な予防をすることを目的にマスクを付けているけれど、最近は、多くの人が他人の咳に対して敏感に反応するため、咳エチケット云々の前に「人前では咳をしたらいけない」という思いから妙なプレッシャーを感じるというのだ。

ちょっとしたもの、例えば空気中の目には見えないホコリや、装着しているマスク内にある目には見えないくらい細かい繊維を吸い込んでしまうと、人によっては、気管が異物を体の外に出そうとして咳が出てしまうようなことがある。

知人は先日、このような状態になってしまったという。

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マスクをしており、「違うんです、この咳は違うんです」と思っていたそうなのだけれど、咳を止めなくてはという妙な焦りが咳の出に拍車をかけたのだそう。

そして、そのときに感じた周りからの鋭い視線と、スッと自分から距離を取って離れた方々によってできた空間を見たら、その場には居ることの方が怖くなり、次の停車駅で電車から降りたという。

このご時世、反応する側の気持ちも十分に理解できるし、反射的に出てしまうものを封じ込めるのも難しいことも理解できる。

こうなると、各々が自分自身のことを守りつつ、お互いを思いやるしかない。

理由がどうであれ、咳が出てしまったときや出そうになったときには、とりあえず自分から一旦その場を離れて、お互いの不安を減らすことも、できることの一つであるように思う。

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先日の出来事は思う以上に友人にとって印象深いものだったのだろう。

友人は、この日以降、急いでいないときにはエレベーターではなく階段を使うようになったと言っていた。

誰かの経験を見聞きするとき、共感できることもあれば共感できないこともある。

また、その両方が入り混じることもあって、辿り着く答えが話してくれた誰かと毎度、確実に同じになるということはないけれど、

様々な視点や観点を疑似体験することで、考え方や物事を捉え方の幅が広がるきっかけになるように思う。

知人のことを大丈夫だろうかと心配したのも束の間、彼女はエレベーターを使わなくなったおかげで体重が2キロ減り、最近は運動不足解消とダイエットを兼ねて階段ライフを楽しんでいると言っていた。

誰かが「大変なときは、大きく変わるチャンスのときだ」と言っていたけれど、最近の様々な出来事を思い返しながら、今がまさにその時なのかもしれないと思った日である。

笑う門には福来るとも申しますし、本日も口角あげてまいりましょ。

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