梅雨入りし始めていることもあり、お気に入りのレインブーツの出番が増えてきた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も、愛用しているレインブーツを取り出しやすい位置に置き換えたところです。
季節を問わず雨の日に重宝するレインブーツですが、1年を通してみると使用頻度が少ないため、
ほとんど手を付けないままシューズボックスに保管しているという声や、
久しぶりに履こうかと取り出してみたところ、
想像していた以上に劣化が進んでいて買い替えることになった、
という声を耳にする機会が多いアイテムであるようにも感じます。
レインブーツはゴム製という性質上、履いても履いていなくても劣化が進むものですが、
その劣化を、少し遅らせるコツというものがあります。
一般的に言われているレインブーツの寿命は1年から2年ほどだと言われているのですが、
お手入れを行えば4年から5年は、見た目もくたびれることなく使うことができます。
レインブーツはお手入れの有無で寿命が変わるアイテムですので、
今回は、そのお手入れのお話を少しと思っております。
お気に入りのレインブーツを少しでも長く楽しみたい方は、覘いていってくださいませ。
レインブーツに使われている素材の多くは、
天然ゴムと天然ゴムに石油を混ぜて作られている合成ゴムの2種類に分けられます。
リーズナブルな価格で購入できるものの多くは、合成ゴムを使っていることが多いです。
お値段に差はありますが、どちらかの素材が優れている、劣っているということではなく、それぞれに長所と短所があるのです。
天然ゴムを使ったレインブーツは、キズが付きにくく、弾力性があり、豪快に使うことができる反面、
お手入れをサボりますと、ひび割れを起こしやすいです。
一方の合成ゴムを使ったレインブーツは、レインブーツに重要な撥水性に優れているのですが、
弾力性が弱く、黄ばみや変色、色褪せが起こりやすいです。
ファッションに合わせて気に入ったデザインのものを使いたい、長く使いたいといった目的であれば天然ゴムのものを、
すぐに足のサイズが大きくなって買い替えなくてはいけないお子さんや、
小さなことを気にせずに普段使いしたい方や、ガーデニングなどでも使いたいという方は、
買い替えやすい合成ゴムのものを選ぶと良いかと思います。
【1】このように、用途によって購入したレインブーツは、まず最初に、ラバー専用のケア剤をスプレーし、乾いた布で全体に馴染ませます。これで、汚れの付着を防ぎ、ゴムの劣化や変色、色褪せを抑えることができます。
【2】レインブーツを履いた後は、表面に付着した泥などの汚れをできるだけ早く拭き取ります。泥は、レインブーツを傷つけながら乾きますので、放置しておくと、その部分からひび割れを起こします。優しくしっかりと拭き上げて、ラバーブーツ専用クリーナーをお持ちであれば、これを塗っておくことで更にひび割れを起こしにくくすることができます。
【3】次は、レインブーツの内の消臭です。レインブーツは、その用途上、水を通さないことが必須条件ですが、この条件をクリアするということは、空気も通さないということ。レインブーツの中には、雨や汗などのにおいが充満した状態となりますから、履いた日には、消臭スプレーもお忘れなく。
ただ、消臭スプレーも良いのですが、私がおすすめするのは、除菌シートで内側を拭き上げることです。雨や汗など、においのもとをスッキリ拭い取るのと同時に、除菌をしてしまえば、菌が繁殖することもなく一石二鳥です。これはサンダルやパンプスにも応用できますので、除菌ができるウェットティッシュをシューズボックスに入れておき、帰宅したらサッと靴の中を拭くのもおすすめです。
【4】におい対策が済んで余裕があれば、レインブーツの中に乾燥剤か、揉んで柔らかくした新聞紙を入れて湿気対策を施し、レインブーツをしっかりと乾かし、日光が当たらない場所で保管します。ゴム素材は、日光が当たりますと酸化し黄ばんだり、変色や色褪せ、ひび割れなどを引き起こしますので、最後までぬかりなく。
レインブーツやレインシューズは、頻繁に買い替えるようなものではありませんが、使っていなくても劣化が進むアイテムです。
使う度に、ちょっとしたお手入れをしておくだけで寿命を延ばすことができますので、簡単なお手入れをプラスして、
雨の日も、お気に入りのレインブーツで心軽やかに、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
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