きれい色をしたお洋服を見ると、とてもテンションが上がります。
日差しに映える真っ白なお洋服も、爽やかさが眩しくて吸い込まれそうになります。
素敵な一着を見つけたものの、
これらのアイテムは、くすんでしまっては素敵さが半減するため、
お手入れを気にするあまり手を伸ばせないという方や、
購入して着てみたのは良かったけれど、すぐにダメにしてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
できるだけ購入時の色合いをキープし続けるためには、通常のお洗濯だけでは心許ないため、
お手入れと呼ぶ作業が必要になるように思います。
ただ、お手入れのコツさえ掴んでしまえば、そのような不安に振り回されることも減るため、
今回は、白さをキープするお手入れのお話を少しと思っております。
白いシャツやブラウス、Tシャツ、タンクトップ、白いボトムスなどは、
その都度、お洗濯をしていたとしても目には見えない汚れが線維の奥に入り込んだまま残り、
この汚れが少しずつ蓄積し、酸化によって変色するなどして、全体的にくすんでしまいます。
これは、洗えていないのではなく、そうなってしまうもので、
白い素材は他の色の素材に比べて、
そのような汚れの変化がくすみや黄ばみとして表れやすいということです。
汚れが蓄積し過ぎてしまいますと、落ちにくくもなりますので、
3週間に1度くらいは、表面的な汚れだけではなく、
線維の奥に残っている汚れを取り除くお手入れを加えると良いかと思います。
用意するものは、お風呂で使っているボウルか洗面シンクを使います。
お風呂ほどの温度、42℃くらいのお湯を3リットルよりも気持ち少なめに張ります。
そこに、おしゃれ着用の洗剤と色柄ものに使用できる液体漂白剤と粉末状の漂白剤を
1:2:2の割合で溶かします。
この時、お湯の温度が下がらないようにしたいので、素早く、ここまでの作業を終わらせます。
手間取りそうな時には、使用するお湯の温度が下がることを想定して、
少し高めの45℃、46℃辺りのお湯を使っても良いかと思います。
この液体に、白いシャツやブラウス、Tシャツやタンクトップ、ボトムスなどを1時間ほど漬け込みます。
漬け込み始めは、押し洗いの要領で液体が線維の奥まで行き渡るように染み込ませます。
あまりにも多い量の衣類を一度に漬け込みますと、液体が汚れを落とせずムラになるので、
できれば1着ずつ行うのが良いかと思います。
漬け込みが完了しましたら、通常どおりのお洗濯をします。
この時に、漂白剤によって生地が劣化するのを遅らせるために、
柔軟剤は気持ち、ほんの少し多めに使用して線維をコーティングしておくと、
風合いも保つことができます。
これから汗をかくことを増えてきますので、
白いお洋服は、時々、漬け込みケアを行って、白さをキープしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、お洗濯できる素材であるかどうか、
使用する漂白剤は色柄ものに使うことができるものかどうか、
事前の下調べは必ず行ってくださいませ。
セルフクリーニングに慣れていない方は、そろそろ手放す予定の白いアイテムや、
お部屋着などで何度か練習してみるのもおすすめです。
自己責任の範疇にはなるのですが、コツを掴むことができれば、
白いお洋服も思いっきり楽しむことができますので、ケアのヒントにしていただけたら幸いです。
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