作業の傍ら、『天空の城ラピュタ』の映像をBGM替わりに流しておくことにした。
時々耳が拾う台詞を、少し癖のある解釈で楽しみながら手を動かす、いつもの時間。
途中、電池が切れたように作業の手を止めて、映像を眺めていたのだけれど、
数年前から海外で楽しまれはじめた鉢のリメイクに、
天空の城をイメージしたものがあったことを思い出した。
日本でも楽しまれている鉢のリメイク、機会があれば私もトライしてみたいもののひとつだ。
鉢のリメイクというのは、割れたり、欠けてしまったりして、
通常であれば、鉢の役割を果たすことができずに処分されてしまう鉢と鉢を組み合わせ、
そこに土を入れ、植物を植え、様々な小物を添えて、独自の世界を作り出して楽しむというDIYのことだ。
割れて破片状に姿を変えた鉢の欠片も捨ててしまわずに材料にする。
この欠片を階段に見立てて配置してあるデザインが多いのだけれど、
これがミニチュアガーデンの世界観をより一層引き立てていたりもする。
階段に妖精を座らせたり、我が子が遊ばなくなった古い玩具のパーツを配置したりとアイデアも人それぞれで、
誰かが作った、世界にひとつだけのミニチュアガーデンを眺めているだけでも、
十分に楽しむことができるのは鉢リメイクの魅力であるように思う。
通常の寄せ植えも十分にキレイだけれども、
よほど花木に興味がなければ、じっくりと眺めることはないのかもしれない。
しかし、鉢リメイクは、その小さなスペースの中にストーリー性があり、人を普段よりも少しだけ引き寄せる。
鉢リメイク風の寄せ植えも売られているそうなのだけれど、
鉢リメイクを目にする機会は少なく、私自身は未だ実物を目にしたことは無い。
しかし、自宅で楽しまれている方は、それなりにいらっしゃるそうで、
鉢リメイクに配置して楽しむ小人や妖精、ミニチュアのお城やテーブル、その他のアイテムがフラワーショップや園芸店で扱われている。
そのようなものを眺めていると、「私もトライしてみたい!」と、想像力をわしゃわしゃと掻き立てられてはいるのだけれど、
土を買ってこなくては……と、マンション暮らしの壁にぶち当たり、借景を画面越しに楽しんでいる。
ご興味ありましたら、鉢リメイクで作るミニチュアガーデンを、思い思いの方法で、視点で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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