ハロウィンが、年々、秋の一大イベントとして世の中に定着しつつある。
そこには、様々な大人の事情も絡み合っているため、市場規模は順調に拡大中で、既にバレンタインを越える規模だという。
先日立ち寄った、輸入食材店や某スイーツ店では、ハロウィンパッケージのお菓子やハロウィンの店内装飾によって、店内の雰囲気が一段と盛り上げられていた。
既にバレンタイン市場を越えたというニュースも見聞きしていたけれど、それも十分に頷けるような気がした。
そして、今年。まだ酷暑真っ只中だった先月、ニトリホールディングスから、
ハロウィンとクリスマスを掛け合わせて、その両方を長期間楽しむという提案が、「ハロスマス」という言葉とともに発表された。
ハロスマスという言葉は、御察しのとおり、ハロウィンとクリスマスから生まれた造語である。
通常であれば、クリスマスツリーはクリスマス期間しか飾ることができない。
これでは、せっかくのツリーがもったいないではないか、という視点から、
ニトリでは、ハロウィンにもクリスマスにも使うことができるツリーを、ハロウィンオーナメントと一緒に販売し始めたのだ。
確かに、慌ただしくクリスマスツリーを出し、ゆっくりと眺める間もなく撤去し、お正月の準備に入ることを思うと、
秋の夜長を利用してツリーを出し、のんびりと少しずつハロウィンオーナメントを飾り、
それを、少しずつクリスマスオーナメントに入れ替えるという流れは、個人的には悪くないように思う。
我が家は、観葉植物が想像以上に育ってくれていることもあり、
クリスマスシーズンになると、観葉植物がクリスマスツリーの役割を果たし、
それが終われば、お正月飾りを纏わされるのが恒例化している。
しかし、今年の私は、ハロスマスという言葉を知ってしまった。
知った勢いで、一度くらいはこの流れに乗ってみても良いのではないだろうかと、目論んでいる。
そうなると、我が家の観葉植物は、人間の気まぐれに付き合わせて申し訳ないのだけれど、
来月辺りから3か月間ほど、着せ替え人形ならぬ着せ替えツリー状態となる予定である。
ただ、3か月近くもの間、非日常の装飾を楽しむことで、その状態が日常化し、
クリスマスの頃には、既にお腹いっぱいになってしまうのではないかという一抹の不安が残るけれど、物は試しという言葉がある。
今年は、のんびりと楽しみつつ、我が家の塩梅を探ってみようかと思っている。
ニトリが提案したハロスマスが、どれほど世の中に広がるのか、そして、定着するのか否か、
それは、この流れにどれ程の人たちが、企業が乗るか、
乗った結果、どう感じたか、どのような手応えを感じたかにかかっているように思う。
来年からの定番になる可能性を秘めた「ハロスマス」、この言葉を見聞きした際には、
今回のお話をちらりと思い出していただき、
各々に合った方法で季節を彩ってみてはいかがでしょうか。
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