今年の夏は、普段あまり口にしないアイスをたくさん口にした。
体のウエイトに大きな影響が出なかったのは、酷暑だったことから、
手が伸びたアイスのほとんどが、低カロリーの氷菓ばかりだったからだと思う。
今年の夏、偶然目にしたニュージーランドのホーキーポーキーに懐かしさを感じて購入していたのだけれど、口にしないまま季節は秋へと変わった。
ホーキーポーキーというのは、バニラアイスにキャラメルを混ぜ込んだような、
濃すぎないキャラメルアイスクリームの中に、カリカリッとした食感の、香ばしいキャラメル粒が混ぜ込まれたもので、
ニュージーランドでは、アイスクリームの定番と言われているのだそう。
私がこのホーキーポーキーに初めて出会ったのは英国にいたときだった。
お世話になっていたご家族の皆さんが大好きなフレーバーだったこともあり、私も自然と口にするようになっていた。
日本でも時々、お目にかかる機会があり口にするけれど、
しっかりとした濃い牛乳とキャラメルのどっしりとした味わいと、香ばしいカリカリ感は、今も尚健在である。
ニュージーランドはアイスクリームの消費量が、世界で1位と言われており、
老若男女問わず、食後や仕事終わりにアイスクリームに手を伸ばすことが多いと聞く。
きっと、酪農が盛んな国なので、美味しいアイスクリームを作るための材料が豊富なのだろう。
ただ、私が一番興味を持ったのは、
このアイスクリームが、ニュージーランドの方々が愛してやまない、伝統的なアイスクリームだということではなく、消費量世界一でもなく、
「そもそも、ホーキーポーキーとは何ぞや。」ということだった。
この美味しさを紹介してくださったご家族の前で、この心の声を漏らしてしまい、
結果、みんなでホーキーポーキーを口に運びながらの謎解きタイムが始まった。
結論から言うと、これが何を指しているのか、語源が何なのか、商品名に選ばれた理由など、何一つ答えは出なかった。
ただ、アイスクリームの俗語だとか、古のアイスクリーム屋が使っていたアイスクリームの歌の歌詞に出てきたフレーズだとか、こじつけにも思うような説がいくつか見つかった。
そして、私たちは「何だか分からないけれど、ホーキーポーキーって美味しいね」と言い合いながらアイスクリームを味わったのである。
その日から、もう随分と時が経ってしまっているのだけれど、
あのとき、そのお宅の男の子が言った「ホーキーポーキーって言うと楽しいからじゃない?」という理由に私は一票を投じている。
ニュージーランドのトラディショナルアイスクリームのホーキーポーキー、機会がありましたらいかがでしょうか。
※お嫌いでなければ、エスプレッソを少量かけてアフォガートにするのもおすすめです。
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