食後の紅茶をいただいていたときのこと。
友人がバッグの中から小さなパッケージを取り出した。
薬とは異なるように見えたため、何のサプリメント?と尋ねてみた。
すると、友人の体調や体質に合わせて組み合わされた体内デトックスサプリメントだという。
サプリメントやクリニックの話などをしながら、
ビューティーケアやヘルスケアのキーワードとして取り上げられるデトックスや毒だしという言葉も、随分と世の中に浸透したものだと感じた。
本日のお話コードは “デトックス、毒だし”です。
季節の変わり目でもありますので、よろしければこの機会に、現在の体内環境をセルフチェックして、今週1週間はデトックスを意識してみませんか。
ご興味ありましたら、ちらりと覘いていって下さいませ。
幸せのレシピ集内でも、度々登場するデトックス、毒だしですが、
その時に必ずと言っていいほど登場する臓器があります。
意外と知られておりませんが、皮膚の次に大きいと言われている肝臓のチカラが、デトックスには欠かせません。
肝臓のお役目をサラリとおさらいしておきますと、
私たちの血液の中には、日々の生活で摂取した毒素やアルコール、薬品などが含まれていますが、
肝臓は、24時間体制で、この血液にフィルターを掛け、毒素やウィルス、体に不要となった細胞を取り除いてくれています。
更に、血糖値が下がったときには蓄えている糖分を使えるように準備していますし、
身体を健やかに保つために必要なビタミンや鉄分も蓄えています。
あれもこれもと大忙しだった日は、誰かにマッサージでもお願いしたくなるものですが、
肝臓は日々、自分で自分を洗浄する機能も備えております。
しかし、どこの世界にも完璧は存在しないもので、肝臓のキャパシティーを超えた毒素が体内に持ち込まれてしまいますと、
デトックス作業が追い付かず、処理が遅くなり、自分で自分を洗浄する機能までもが低下してしまいます。
しかし、私たちは肝臓の様子などお構いなしで、やりたい放題してしまいますので、
肝臓には処理しきれていない毒素が溜まっていきます。
そして、この処理しきれていない毒素によって、体の至るところに小さな不調が表れ始めるのです。
ただ、肝臓も黙ってはいません。
あらゆる小さな不調を出すことで「デトックスに力を貸して欲しい」という協力要請を私たちにしているのです。
例えば、肌が赤みを帯びたり、痒くなったり、蕁麻疹がでたり、乾燥するといった肌トラブルもそのひとつです。
このような時、お薬を塗ったり、化粧水やクリーム、オイルや美容液などを見直して改善を図ろうとしますが、
肝臓のキャパシティーを超えた毒素が蓄積されているサインということもあるので、
塗り薬やスキンケアを見直すよりも、体内デトックスをすることで症状がすっきりと完治させることもできます。
肝臓が疲れていると、免疫細胞も正常に機能しないため、
アレルギーを持っている方はアレルギー症状が悪化するといった形で、毒素が蓄積されているサインを受け取ることもあります。
他には、汗のにおいが、普段と変わるというのも肝臓からの協力要請です。
肝臓の機能が低下すると、有害物質であるアンモニアの分解能力も低下するそうで、
分解されなかったアンモニアが血液中に溶け出し、汗と一緒に排出されるため、汗の中のアンモニア臭に、違和感を覚えるのだそう。
更に、倦怠感も協力要請のサインのひとつとして挙げられる機会が多いのですが、
こちらは、肝臓の機能が低下すると、毒素が分解されていない状態のまま血液の中に流れ込んでしまいます。
不要な異物が体内に入り込んで体内を駆け巡っているわけですから、体は全力で、この毒素を排出しようと頑張ります。
当然、エネルギーの消費量も普段よりも上がっているため、
特別疲れるようなことをしたわけではないのに体がだるく、眠っても倦怠感が抜けないという状況になります。
汗のにおいや倦怠感を何とかしようとデオドラントスプレーのようなものを使ったり、
栄養ドリンクを飲んだり、元気がでるような食事をしたり、といったことで改善を図ろうとしてしまいますが、
そのような時には、毒素が蓄積されているサインかもしれませんので、
食事内容や摂取したお酒の量や運動量、水分摂取量などを振り返り、
体内デトックスを意識してみてはいかがでしょうか。
肝臓のデトックスに良い栄養素を含んだ食材は過去にも触れているのですが、
簡単に挙げますと、柑橘系のフルーツやキャベツ、ターメリック、りんご、人参、トマト、ブロッコリー、緑茶やオリーブオイルといった食材が取り入れやすいかと思います。
オリーブオイルで食材を炒めてカレーにし、コールスローと柑橘系のフルーツを添えてもいいかもしれません。
食後には、コーヒーか紅茶、チャイを、と言いたいところですが、
今週は変化球で緑茶を召し上がってみるのはいかがでしょう。
知識ボックスの中に自分やご家族にあったデトックスメニューをいくつか用意しておくと、
デトックスもより気軽にできるのかもしれません。
何かしらのヒントやキッカケにしていただけましたら幸いです。
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