コミュニティーセンターの前を通り過ぎたあと、調べものがあったことに気が付き引き返した。
ロビーの受付で幾つかの資料をいただき、ロビーのソファでそれらを鞄に仕舞い込むことにした。
テーブルを挟んだ向かい側には、4、5歳くらいの子どもたちが楽しそうにじゃれ合っていた。
しかし、途中からその中の1人がお友達に対して、意地悪なことを言ったり、突き飛ばしという言動に出始めた。
周りに居た大人たちは、本当に危ないようであれば出る準備はできているといった雰囲気をまといつつ見守っていた。
すると、我が子たちの異変に気がついた親御さんたちが駆け寄り、子どもたちはクールダウンさせられながらその場を去っていった。
私も、その場を去ろうと立ち上がると、近くに腰掛けていたご年配の方々が、
「子どもも、性格だけでなく、常日頃どのような感情で過ごしているのかが顔に出る」と話しているのが耳に届いた。
確かに、日々の感情の積み重ねが、本来のお顔立ちとは異なる、もうひとつの顔を作っていくように思う。
不満や怒りを上手く消化できずにいると、そのような表情をしている時間が長くなるため、顔の表情筋が感情を形状記憶し、
不満や怒りの感情を抱いている訳ではないのに、知らぬ間にそのような表情が標準スタイルになってしまうのだろう。
一方、いつも楽しそうにしている子、笑っている子は、ふとしたときの表情もとても柔らかいように思う。
そう言えば、今とは異なる職に就いていた頃、同僚の中についつい口が開いてしまうという女性がいた。
本人も気にしており、「私の口が開いていたら口を閉じて」「口」と、強く厳しく指摘して欲しいと頼まれた。
その日から、皆で「口が開いている」「口を閉じて」など、愛情をもって指摘するようになった。
それから半年、いやもう少し経った頃だろうか。
同僚の一人が、「もうお口問題は解決したんじゃない?」と言い、その夜は皆で“お口問題卒業祝い”と称して食事に繰り出した。
そこで、当人が話していたことで印象に残っていることがある。
それは、口をしっかりと閉じって口角を上げた状態を意識しだしてから、表情が明るい、柔らかいと褒められるようになり、お顔も引き締まり、プチハッピーが増えたと言っていたことだ。
もちろん、大人になれば様々なことがある。
それでも、口角をキュッと上げて過ごしていれば、自分に舞い込むことにも何かしらの嬉しい変化があるように思う。
話題のスキンケアアイテムやメイクで、お肌やお顔立ちを整えることもできるけれど、
その前に、まずは、日頃使っている表情筋をほぐして疲れを取り、口角をキュッと上げ直してみてはいかがでしょう?
プチハッピーは口元からも舞い込んでくるようでございます。
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