先日、脳内にもゴミが溜まるという話題に触れる機会があった。
ゴミという表現を使うと、あれやこれやと要らぬ方向へも想像が膨らんでしまうけれど、これをもっと適した言葉で表現するならば、老廃物や毒素とも言い替えられる。
そして、この脳内に溜まる老廃物や毒を取り除く方法は、睡眠しかないということが近年の研究によって分かり始めているというのだ。
今回は、そのようなお話をシェアさせていただければと思っております。
ワタクシ柊希の脳内整理も兼ねておりますが、ご興味ありましたらお付き合い下さいませ。
私たちにとって睡眠はとても大切な時間である。
疲労回復はもちろんのこと、睡眠中は様々なホルモンが作り出されると同時にホルモン調整が行われるため、
免疫力をアップさせたり、美容と健康に繋がる様々な土台がメンテナンスされる時間でもある。
他にも、交感神経から副交感神経へスイッチが切り変わることによって脳と体を同時に休ませたり、日中に脳内へ入ってきた様々な情報や記憶を整理し、不要なものは削除し、必要なものは定着させるといった作業も行われているという。
ここに、脳内に溜まった老廃物や毒素を脳の外へと排出する作業も加わっているようなのである。
このようなことを一つずつ確認してみると、睡眠は休息タイムだと言っているけれど、本当に休んでいるのは私たちだけで、体は休む間もなくフル稼働していることになり、体様様ということだ。
体側からすれば、あれやこれやと好き勝手なことをして邪魔してくる私たちが、大人しく寝ていてさえくれれば、メンテナンス作業も非常に捗るのだから、
「1時間でも早く寝てくれ、お願いだからもう寝てくれ」そう思っていたりするのかもしれない。
私たちの脳内で、どのようなことが起きているのかというと、
私たちが起きている時の脳内は、パンッと張った数種類の細胞で埋め尽くされた、満員電車のような状態なのだそう。
これは、細胞と細胞の隙間にできた老廃物や毒素が、満員電車の中で身動きが取れなくなっているような状態で、脳の外に出ることができないという。
しかし、私たちの脳内の細胞の中には、私たちが眠っている時間帯だけ、ぎゅーっと縮む特徴を持った細胞があるそうで、
脳は、この細胞が縮んだときに出来た僅かな隙間を使って老廃物や毒素を脳の外へ出し、
更にそれが体内の機能を使って適切に処理されるシステムを持っているというのだ。
だから、私たちが睡眠時間を大切にすれば、脳内に溜まった老廃物や毒素は、日々しっかりと脳の外へ出されるため、
脳内を老廃物や毒素といった脳にとって不要なものに荒らされずに済むということなのだそう。
必要な睡眠時間には個人差がありますし、ライフスタイルや今置かれている環境によっては、思うように睡眠を取ることができないこともあります。
無理が必要な場面もありますものね。
だけれども、私たちの脳や体が、私たちの知らない所でこうして働いてくれているおかげで、
日々動くことができていることも確かなことだと思うのです。
だから、始めから眠る時間が無いと諦めることはやめて、眠ることができるときにはしっかりと眠る。
例え、それが10分ほどのお昼寝や仮眠であったとしても、塵も積もれば何とやらです。
そう意識して過ごすだけでも、随分と体側は助かるのではないかと思うのです。
「体と私は持ちつ持たれつ」
自分のことは自分が一番よく分かっているなどと言わずに、体のことも大切にしてあげてくださいませ。
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