ビューティーケアもヘルスケアも腸内環境から始まる、
というような情報を至る所で目にするようになりましたね。
ヨーグルトや発酵食品などを積極的に摂取して
腸内環境を整えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先日、医療従事者の方と腸内環境に関するお話をする機会があったのですが、
腸内では乳酸菌が善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことで腸内環境を整えてくれていることや
更に乳酸菌にはアトピーや花粉症といったアレルギーを抑えるだけではなく、
虫歯を予防することにも長けていることなども話題にあがりました。
私自身、アトピーや各種アレルギーを持っていることもあるのですが、
腸内が健やかな方は、美容と健康の土台が簡単に揺らぐことがない印象も強いため
乳酸菌摂取を始めとする腸内環境情報には注目しております。
幸せのレシピ集内でも、腸内環境に関するお話に様々な視点から触れておりますが、
今回は腸内環境を整える乳酸菌のことや、各々に合った摂取タイミングがあること。
そのようなお話をシェアさせていただきたいと思います。
乳酸菌摂取を心掛けているけれど思うような効果が現れないという方は、
摂取するタイミングを変えることで、
体に何かしらの変化が現れる場合もあるでしょう。
また、摂取タイミングを変えることで、
その時々に必要としている効果を得ることも可能になりますので、
美容も健康も土台から整えておきたい方は、
柊希の脳内整理にお付き合いいただければ、と思います。
【乳酸菌ってどのような菌？】
実はワタクシ、以前は乳酸菌というものは、乳製品の中にいる菌だと思っておりました。
ですが、乳酸菌は乳製品のだけに存在しているのではなく、
乳製品以外の幅広い食物の中にもいる菌でした。
そして、乳酸菌と聞くと「乳」から「乳製品」を連想してしまいがちなのですが、
糖分を発酵させて乳酸を作る菌ということから「乳酸菌」と名付けられたのだとか。
【乳酸菌は、私たちの体内で何をしているの？】
簡単に言うならば、乳酸菌は善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことで
腸内環境を整えてくれています。
この善玉菌のひとつである乳酸菌が腸内から減ってしまいますと、
体内で毒素を生み出す悪玉菌が増え、悪玉菌が優勢になります。
そうしますと、肌荒れを始めとする様々な美容トラブルが徐々に現れます。
と同時に、体調や体の機能も崩れ始め、
病気ではないのだけれど何だかスッキリしないような症状がジワジワと忍び寄ってきます。
現れる症状は様々ですし個人差もあるのですが、
個々の弱っている部分からダメージを受けるようです。
腸内で悪玉菌が増えますと美容と健康の土台が崩れ、
毒素やガスを発生させると言われています。
私たちの体には、この毒素やガスを肝臓や腎臓で分解し、
老廃物として対外に排出する機能があります。
ただ、この仕組みをもう少し深く覗いてみると思わぬ落とし穴があるのです。
それは毒素やガスが血液にのって肝臓や腎臓に運ばれるということです。
運ばれるまでの間、汗や皮脂に多少なりとも混ざりますので、
汗や皮脂がニオイを発したり、
毒素が混ざった汗や皮脂が肌荒れを引き起こすこともあると言います。
アトピー体質の方は普段から汗などに過敏に反応してしまうことがあるかと思いますが、
腸内環境が乱れて悪玉菌による毒素が混ざった汗であれば、その反応が大きくなることも。
腸内環境を整えることは美容と健康を整えるだけではなく、
汗のニオイなどのエチケットにも繋がっています。
夏が来る前に、腸内環境も少しずつ整えておきませんか。
【乳酸菌を摂取するタイミングは？】
乳酸菌を摂取するベストタイミングは夕食後、しばらく経ってからだと言われています。
これは、胃酸が体を守るために菌を殺してしまう性質を持っているからだと言います。
空腹時に乳酸菌を摂取しますと胃酸がダイレクトに乳酸菌を攻撃してしまうため、
乳酸菌が腸に届かないのだそう。
発酵食品などに含まれている乳酸菌を食物で摂取する場合には、
ほとんどの乳酸菌が胃酸によって殺されてしまいますが、
胃酸で死んだ乳酸菌は植物繊維と同じように善玉菌を増やして悪玉菌を減らしますので
無駄になるわけではありません。
ただ、乳酸菌をできるだけ腸内に届けるためには、
胃酸の少ないタイミングを狙って摂取する必要があるといいます。
よくＣＭなどで“生きたまま腸に届く乳酸菌”といったフレーズを見聞きするかと思いますが、
あの言葉には、このような乳酸菌の背景があったのです。
話を戻しますと、胃酸の目的は食物を消化する事。
空腹時や食事中は、食べ物を溶かして消化しなければいけないため、胃酸が多く分泌されます。
乳酸菌のサプリメントやヨーグルト、発酵食品などの乳酸菌食品は、
このようなタイミングを避け、食後しばらく経ってから摂取するのが良いようです。
ただ、乳酸菌は、朝一番に口にするのが良いというフレーズも多々、見聞きします。
これは、胃腸内の消化活動が落ち着いている朝は栄養素の吸収率が高いことが理由のようです。
空腹時に摂る乳酸菌は、生きたまま腸に届く割合は減ってしまうけれど
それでも、死んでしまった乳酸菌も食物繊維と同等の働きをするため、
腸内環境を整えるという広い視点で見ると、こちらも理にかなっているということですね。
最終的に、どちらのタイミングが良いのか？ということになりますが、
悪玉菌が多いから、まずは善玉菌を積極的に増やしたいということであれば、
乳酸菌のサプリメントや食品は夕食後に。
善玉菌と悪玉菌のバランスは悪くないだろうから腸内環境を整えたいというであれば、
朝でも夜でもお好きなタイミングで摂取すると良いようです。
もちろん、善玉菌を積極的に増やしつつ腸内環境も整えておきたい欲張りさんは、
朝と夕食後のタイミングをそれぞれ使ってみてはいかがでしょうか。
今年は腸内環境のレベルアップを目指してみませんか。
今回も柊希の脳内整理にお付き合いくださった皆様、ありがとうございます。
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