ついつい先送りにしてしまいがちなモノゴトがある。
急ぐようなことではないし、それをしてもしなくても困るようなこともない。
ただ、いつかは片付けなければならないということだけはハッキリしているモノゴトである。
私にも先送りにしてしまっているモノゴトがいくつかあるのだけれど、春の勢いに背中を押され、簡単なものから一つずつ着手してみることにした。
一つずつ片付けてみると、想像していたほどの難しさや面倒くささはなく、片付いた後には開放的な気分が待っていた。
小さなモノゴトでも塵も積もれば何とやらで、目には見えない錘のようなものを知らぬまに身に纏っているようなものなのかもしれない。
今度は、その解放的な気分に乗せられて次はどのモノゴトを片付けようかしら……と、先送りしているものを脳内で追い使い捨てライターを処分してみることにした。
大したことではないのだけれど、処分前の作業を正しくできるか自信がなく、気が付けば数年分の使い捨てライターを溜めてしまっていたのだ。
意を決して、「数年分のそれを大処分」である。
使い捨てライターは、頻繁に処分する機会があるものではないため、
まとめて捨てようと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
時が来た時、適切な処理を施して処分することができますか?
そう言われると分からないかもという方、処分前の適切な処理の記憶が曖昧になっているという方、この機会にワタクシと一緒におさらいしてみませんか。
今回は、そのようなお話をと思っております。
ご興味ありましたら、セルフチェックも兼ねてお付き合いいただけましたら幸いです。
◆まず、ざっくりと要点のみ確認すると、
使い捨てライターは、中に入っている液体ガスを全て使い切り、更に万が一に備えてガス抜きをしてから(余裕があれば、水に浸して安全性を高めてから)捨てなくてはいけません。
液体ガスは残っているけれどライターを捨てたいという場合も同じ様に、使い切ってガス抜きをしてから(更に水に浸してから)捨てます。
◆どのようにして液体ガスを完全に使いきればよいのか。
【1】液体ガスを完全に使い切る方法ですが、作業は、ベランダや庭といった火の気がない屋外で、空気がこもらず風がある場所で行います。
ガスを作業中に吸ってしまわぬよう、作業をするときには必ず風上に立ち、風下に人やペットなどがいないことも確認します。
【2】ライターにはガスの量を調節する+/-のレバーがあります。
このレバーを+の方へ移動させ、ライターのレバー部分をずっと押し続けた状態でガスを抜ききります。
このとき、僅かに残っている液体ガスによって火が点いてしまうことがありますが、レバーを押した状態のまま火を吹き消し、ガスを抜きます。
ガスが抜ける音がする場合やしない場合とありますが、どちらの状態もガスは抜けていますので、レバーは押し続けましょう。
完全にガスを抜くには、この状態を40分~半日、液体ガスの残量によっては1日ほどレバーを押しっぱなしにしてガスを抜く必要があるのですが、
指で押さえ続けるのは難しいため、押し下げたレバーの状態をガムテープで固定し、ガスを抜きます。
しばらくこの状態でライターを放置することになるため、改めて周りに火の気がないか確認し、放置している間も、子どもやペットなどがライターで遊ばないように注意します。
【3】液体ガスが全て抜けていたら、ガムテープを取り除き火が点かないか確認します。火が点けば引き続きガス抜きを。
火が点かなければ、地域のルールに従ってライターを処分します。
※火が点かないことを確認したあと、より安全性を高めるためにライターを水に浸しても良い。
私は30分程の作業をしたあと、半日ベランダで液体ガスを抜き、
念のため1時間ほど水に浸したものを指定されたゴミの日に出して作業を完了しました。
つい、まとめて処分すればいいかなと思いがちなライターなのですが、
保管しておくのも捨てる前の処理をするにも危険物に変わりはないので、
作業中のことやご近所のことを思うと、その都度処理をして処分した方が安心できるように感じた“数年分の使い捨てライター処分案件”でした。
暮らしの中での小さなヒントや小さなきっかけにしていただけましたら幸いです。
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