少し暖かい日が続いたからだろうか。
南国感溢れるマゼンタピンクのブーゲンビリアが咲いているのを見つけた。
澄んだ青い空には、こうしたパキッとした艶やかな色がよく映える。
咲いているなどと言ってしまったけれど、ブーゲンビリアの花は、中央にある白い部分のみである。
この、小指の爪先ほどの小さくて白い花は、通常1つから3つ付けるそうなのだけれど、3つ付いているものはとても珍しいそうで、
「ブーゲンビリアの白い花が3つ付いているもの見つけると幸運が訪れる」という言い伝えがある。そう聞いてからは、ブーゲンビリアを見つけると近づいては小さくて白い花を数えたりもしているのだけれど、未だ3つのそれを見つけられずにいる。
南国感溢れる色合いが素敵なブーゲンビリアだけれど、私がブーゲンビリアに魅了されたのは南フランスにある、ボルムレミモザという村を訪れたことがきっかけだった。
今回はこの村のお話を少し、と思っております。
ご興味ありましたらチラリとのぞいていって下さいませ。
ボルムレミモザという村は、ガイドブックに載るような、何か特別な観光地や美術館、ショップがあるわけではないのだけれど、村全体が美しい花に包まれる場所ということで人気がある村である。
村の名前にも入っている通り、別名「ミモザ村」とも呼ばれており、春になると春を告げるミモザに包まれる場所だといい、
多くの人が、このミモザ村から始まるミモザ街道を、ミモザを愛でながら旅をする場所としても知られている。
残念ながら私は、ミモザの時期にこの地を訪れることができなかったのだけれど、
ブーゲンビリアは種類が多く、開花時期が異なる上に、芽を2ヶ月ほどに一度付けながら春から秋口辺りまで花を咲かせるとのことで、
ミモザが終わって太陽が眩しい夏、ブーゲンビリアに包まれたこの地を訪れる機会があった。
本当に、いい意味で何もない村だったけれど、どこを歩いても、どの小路に足を踏み入れてもマゼンタピンク色をしたブーゲンビリアに覆われており、
別世界の迷路に迷い込んだかのような、村そのものが美術館であるかのような、とても素敵な村で、ただただ無心に村中を歩き回った記憶が残っている。
ブーゲンビリアは、そのインパクトある姿から強い香りを放ちそうなイメージを抱かれることもあるけれど、香りを持たない花としても有名です。
花の香りにアレルギーを起こしてしまう心配をしなくてもよい花なので、
ブーゲンビリアを目にした際には、是非近づいて白い花が3つ付いたものを探すも良し、ミモザ村のお話を思い出していただくも良し、艶やかな色から元気をもらうも良し、
自由にのびのびと楽しんでみてはいかがでしょうか。
※今回、挿絵代わりに掲載させていただいた画像は、ボルムレミモザ(別名:ミモザ村)のものをお借りしています。観光気分でお楽しみいただけましたら幸いです。
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