先日、記憶力を維持するガムというものに遭遇したのだけれど、未だ実物を手に取ることができずにいる。
そのような話を友人にしたところ、話題はガムに関する迷信のような話へと及んだ。
友人は子どもの頃、ガムを吐き出さずに飲み込んでしまったらお腹の中に残り続けて病気になるだとか、腸を詰まらせてしまうだとか言われていたという。
だから、ガムを食べている最中は出来るだけガムに集中し、うっかりガムをゴクリと飲み込んでしまわないよう、それはそれは気を付けていたそうだ。
そして、事件は起きた。
それは、いつぞやかの遠足の日だったという。
友人のオトモダチの中の一人がガムを口に入れたまま大笑いしたところ、噛んでいたガムをゴクリと飲み込んでしまったそうだ。
そのオトモダチは、友人のようにガムを飲み込んでしまうと病気になるといった類の話を聞いたことは無かったのだろう。
あっけらかんとした表情で「飲み込んじゃった」と笑い、新しいガムに手を伸ばしたそうだ。
その一部始終をそばで見ていた友人は、オトモダチが病気になってしまう、死んでしまうと思って怖くなり、泣き出してしまったという。
当然、その場は担任によって丸く治められたわけなのだけれど、
その日の話はその日の内に担任から友人の母親へと連絡され、夕食時には母親から種明かしのような妙な時間を設けられたものの、これまで信じてきたことを簡単には手放すことができなかったという。
そして、今となっては笑い話なのだけれど、何となく今でもガムに対しては緊張感を抱いてしまうと言っていた。
ガムは、体内で消化吸収されてしまう甘味料などの成分と、消化吸収されないゴムのような成分で構成されている。
万が一、誤って飲み込んでしまったとしても、ゴムのような成分は時がくれば自然と体の外へ押し出されるため、心配するようなことではないという。
とは言うものの、体にとっては不要なものであり、飲み込むことを前提にして作られている訳ではないため、常にガムを飲み込むような食べ方は避ける方が無難ということになるのだろう。
友人のピュアな出来事を微笑ましく感じながら思い出したのは、このゴムのような成分は、チョコレートやクッキーなどに含まれる油分によって分解されて溶けてしまう性質があるということ。
ガムとチョコレートやクッキーを口の中で一緒に食べると、ガムは溶けて消えてしまうのだけれど、
姿が消えてしまったとしても、成分が無くなった訳ではないのだろうから、ガムが無くなったと言うのとは少しばかり異なっているのかもしれない。
それにしても、ガム。
意外にも歴史は古く、マヤ文明の頃にはあったと聞くけれど、どうして栄養にもならない、吐き出さなくてはいけないようなものを手間暇かけて作り、噛もうと思ったのか。謎である。
そして、何だかんだ言いながら現代人もガムを噛むのである。
一見、無意味そうに思えるようなものにこそ無限の可能性が!
遊び心が生きるチカラに!?
ちょっとだけロマン風を吹かせたところで、今回のお話はお開きでございます。
いつも、足を運んでくださっている皆さん、ありがとうございます。
本日も良き日となりますように☆彡
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