母から譲り受けているシルクのスカーフを取り出した。
お気に入りの1枚ではあるのだけれど、身に着けてしっくりとくるには、まだ少し早いということなのか、出して眺めて纏ってみては丁寧に仕舞い込む、を繰り返している。
どんなに素敵なものであっても、相思相愛であったとしても、タイミングというものが存在する。
今だ!という心の声が解き放たれたとき、それを聞いてあげられる瞬発力やしなやかさは失わずにいたいと思う。
シルクと言えば、解毒作用を持っていると言われている。
シルクで仕立てられたものを直接肌に触れるような状態で身に纏っていると、体内の老廃物が外に引き出されることによってシルク製品に穴を開けてしまうという話である。
そして、その穴の開いた部分が触れていた体の部位(内臓)を観察すると、体内のどの臓器を酷使しているのか、疲れているのか目星をつけることができるという。
だから、奮発してシルクのインナーやパジャマ、冷え取り靴下を買ったらすぐにダメになってしまって……という経験がある場合、商品の品質に対して肩を落とす前に、シルクが老廃物や毒素を外へ出してくれたと喜ぶべきかもしれないそうだ。
この話を聞いたとき、シルク以外の繊維で体内の老廃物の蓄積状態を知ることはできないのだろうか、と思っていたところ、
少し視点は変わるけれど、靴下の消耗の仕方から体内環境を推測することができるという話題に辿りついた。
今回は、そのようなお話を少し。
ご自分やご家族の靴下の消耗癖を思い浮かべながら、読みすすめていただければと思います。
靴下のどの部分の生地が早く薄くなるのか。
ここから体内環境を推測するですが、歩き方や履いている靴下と足のサイズ感、爪切りの仕方などによって、穴が開きやすい場所や擦れやすい場所がありますので、
このような理由で穴が開いたり、生地が薄くなっている場合を除いて、観察します。
私たちの足の裏は、個人差はありますが繊細な汗をかいています。
その汗には体内から出た老廃物と一緒にアンモニアが含まれており、このアンモニアが毎日少しずつ靴下の生地を劣化させます。
例えば、足の甲や親指が薄くなりやすい場合は、消化器官がお疲れのご様子。
踵周りや小指であれば腎臓や膀胱、生殖器が、
足裏の指の付け根から土踏まず近くまでであれば腎臓が、
人差し指であれば大腸がという目安があるといいます。
靴下の消耗癖を見て、何らかの摩擦による消耗以外の消耗に気付かれた際には、体内デトックスを意識した食事内容やリズムを意識してみるのも良いのではないでしょうか。
これから少しずつ冷えてきますと、女性の方の中には、冷えを改善させる目的でシルク100%の五本指タイプの靴下を利用する方もいらっしゃるかと思います。
その場合には、是非、靴下の消耗癖を観察してみてください。
冷えを改善するのと同時に、体内のウィークポイントを知ることもできるかと思います。
そろそろ残暑も薄れ、本格的に秋が始まります。
体からの声やサインを聞いて掬い上げて、秋も楽しんでまいりましょうね☆彡
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