先日、小胸筋(しょうきょうきん)と呼ばれる胸の端にある縁の下の力持ち筋肉の話題に触れましたので、
久しぶりに天使の羽と一緒に小胸筋(しょうきょうきん)をほぐしたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この辺りの筋肉がほぐれてくると、普段と同じ動きが基礎代謝アップにも繋がります。
そして、この天使の羽と呼ばれる肩甲骨付近と小胸筋(しょうきょうきん)の近くはリンパの流れ具合いを確認できる場所でもあります。
今回も、ワタクシ柊希の脳内整理を兼ねているのですが、よろしければ一緒にリンパのセルフチェックなどいかがでしょうか。
まずは、手っ取り早く上半身のリンパチェックを。
鎖骨周辺や首、ワキなどを、少しずつ場所を変えながらぐーっと押していきます。
この時に、我慢できないほどではないけれど傷みや違和感を覚えたり、押して手を離した後も押しているときの感覚が残っていたりする場合は、
リンパの流れが滞っていて体内に老廃物が溜まっているサインのひとつです。
せっかくですので、そもそも、リンパって何?というところにも簡単に触れておきますね。
私たちが「リンパ」と呼んでいるものはリンパ液のことで、このリンパ液は体内を巡りながら、血液が取りこぼしてしまった体内の老廃物を集めてくれています。
このリンパ液の通り道になっているのは、血管に絡みつくようにして張り巡らされているリンパ管というもので、私たちの皮膚のすぐそばを通っています。
皮膚のすぐそばに張り巡らされていますので、皮膚の表面を軽くマッサージをするだけでもリンパ液をスムースに流すことができます。
この、血液が取りこぼしてしまった老廃物が回収されて集められる場所は、ゴミ集積所と言ってもいいと思うのですが、この場所を私たちは「リンパ節」と呼んでいます。
体のゴミ集積所でもあるリンパ節は、鎖骨付近、ワキの下辺り、首の周辺、腹部、脚の付け根である鼠径部(そけいぶ)や膝の裏など、体に点在しています。
そして、このゴミ集積所に集められた老廃物は、ここから更に腎臓などに運ばれて適切な処理が行われ、汗や尿などによって体の外へ排出されて、体内デトックスが完了します。
ただ、老廃物がゴミ集積所に溜まってきますと、体が「老廃物溜まりすぎ」をこのような症状を通して知らせてきます。
体がだるい、肩や首がこる、頭痛、顔や二の腕、太ももが浮腫む、体が冷える、浮腫んだ状態の上にお肉が付き本来のサイズ以上に太って見える、などです。
先程の上半身のチェック結果と、このような症状によるお知らせ結果を合わせますと、自分の体内の状況を、ある程度推測することができるのではないでしょうか。
見た目だけでなく、余分なものが体内に溜め込まれている状態ですので、免疫力も不安定なものになりがちだと言われており、風邪をひく原因のひとつになることもあるようです。
二の腕をほっそりさせたい、首筋をスッキリさせたい、お顔の浮腫みを取りたい、免疫力を上げたい、痩せやすい体質になりたい、色々と思うところはあると思うのですが、
どこを目標にしたとしても、美容と健康の双方が一緒に底上げされますので、きっかけは何でも良いと思うのです。
今年の春は、ちょっぴり「リンパ」を意識してみませんか。
本来はリンパ液が流れていく道順に沿って撫でていくのですが、手順が多いのも大変ですので、まずは手っ取り早く片腕を天井に向けて上げ、
肘からワキへ向かって腕を揉みながら移動させた後、親指以外の4本の指をワキへ押し込むようにしながら広範囲をグーッと押してみて下さい。
10秒ほどワキを押した後、ワキ周辺がじんわりと温かくなる変化を感じられればマッサージ成功かと。
左右のマッサージが完了したら、肩をグリグリと回して老廃物を次のステップへと押し出します。
リンパ液がしっかりと流れるようになりますと、トイレへ立つ回数が少し増えるかと思いますので、水分補給もお忘れなく。
簡単なリンパ液流しではあるのですが、入浴中や眠る前、トイレに立ったついでなど、スキマ時間に行うことができますので、リンパ液を意識して流してみてはいかがでしょう。
不要なものを溜めこまない体にシフトさせる前に、今ある不要なものをお片付けしてみませんか。
何かしらのきっかけやヒントにしていただけましたら幸いです。
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