暖冬なのかと思えば気温は急激に下がり、冬の装いに身を包めば厚手のアウターが邪魔になるほどの日中の気温。
その日の私も、午前中の冷え込みを受けて暖かい装いで出かけたまでは良かったのだけれど、歩いているだけで出てきそうな季節外れの汗の気配に、「私はどうすれば……」と吐露したい気分を抑え、まずは手袋とマフラーを外し、躊躇しつつ脱いだアウターを手に目的地へ向かった。
風の冷たさが妙に心地良かったのも束の間、直ぐに体が冷えはじめ「冬は冬か……」と実感しながらアウターを羽織り直した。
この時季は、ただでさえビタミン類の血中濃度が下がることによって免疫力が低下しやすくなり、その結果、体調が揺らいで風邪をひきやすくなると聞く。
それに加えて、この寒暖差である。
マスク姿の方を目する機会が増えたように思うけれど、この気温の変化では無理もないかと思った。
風邪の予防や免疫力が低下しないための栄養補給と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはビタミンCですが、この時季に積極的に摂ると良い栄養素にはビタミンDも挙げられています。
これは、近年の研究によって、ビタミンDには免疫力を上げて風邪などの体調不良を予防する効果も期待できることが分かったからなのだとか。
ビタミンDと言えば、こちらでも度々登場しているのですが、ビタミンDは食材から摂取する以外にも、紫外線を浴びることによって体内でも作られています。
理想は食材と日光浴の双方からビタミンDを摂り込むことのようですが、日本人女性はオールシーズン日焼け止めアイテムを使用するなどしているため、世界中で見るとビタミンDが不足している方が多いと言われています。
そして、この時季は日照時間が短いこともあり、日焼け止めアイテムの使用の有無に関わらず、多くの方が知らぬ間にビタミンDが不足しがちになっており、免疫力が低下して風邪をひきやすくなっている疑いも。
冬になると風邪をひきやすいという方や、体調が揺らいでしまうと感じている方は、ビタミンCを摂取すること以外にも、ビタミンDを含んだ食材を積極的に摂ることや、日光浴を意識してみるのも良いのではないでしょうか。
ビタミンDは食事からも摂取することができますが、ビタミンDを豊富に含む食材はそう多くはないため、日光浴と組み合わせて必要最低限の量を確保するのが良いと言われています。
ちなみに、ビタミンDを多く含んでいると言われている食材は、私たちの代わりに日光をたっぷり浴びてくれている干し野菜や、あん肝、いわし、しらす、鮭、きくらげ、卵、ヨーグルトやチーズなどです。
今回は季節柄、風邪予防や免疫力の低下を防ぐことを目的に触れているのですが、ビタミンDは、体内でいくつかの工程を経た後に肝臓に蓄えられた後、体内で必要な場所に運ばれ、使われておりまして、
主な働きは、丈夫な歯や骨を作るカルシウムの吸収を高めたり、免疫力をアップさせたり、感染症を予防したり、血管や心臓の働きを良くしたり、
血圧を下げてくれる役割も果たしているようで、高血圧によって引き起こされる心臓疾患や脳卒中などの予防にも働いてくれていると言われています。
他にも、幸せホルモンと呼ばれているセロトニンを作ったり、新しい肌細胞の成長を後押しして肌トラブルの改善に働いたり、ガン予防にも力をかしてくれるなど、とにかくビタミンDを不足させたくないと思わせるような働きっぷりです。
日照時間が短くなった分、体内に摂り込むビタミンDの量は減っていると思いますので、普段よりもこの辺りを意識してみてはいかがでしょうか。
寒い冬を健やかに楽しむための、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
※この機会に、ビタミンDと日光浴について知っておきたい方は、下記の関連記事をどうぞ。
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