2020年が始まり、気付けば睦月が終わろうとしている。
どこかで、時間の特急電車にでも乗り換えてしまったのだろうかと、不意に浮かんだ妙な妄想を頭の中で泳がせながら、いくつかのニュースに目を通していた。
何となく甘い物を欲し、米麹の甘酒でも少し。とキッチンへ向かおうとしたときに目に飛び込んできたのは「缶詰は破裂する」という文章だった。
少し前に、非常時用にと備蓄してある缶詰の賞味期限を確認したばかりだったこともあり、椅子に座り直してニュースの続きを追うことにした。
今回は、缶詰の話題をシェアさせていただければと思います。
日常、非日常を問わず、自宅で缶詰を備蓄することがあるという方や、これから利用しようと思っている方など、チラリとのぞいていってくださいませ。
このニュースの発端は、キッチンで使用しているカゴの中の汚れに気が付いて確認をしたところ、缶詰の口が破裂し、中身が出てしまっていた上に、その中身は真黒になっていたとSNS上で発信した方がいらっしゃったこと。
缶詰の破裂と聞くと、「大きな音や中身のにおいで気が付きそうなものだけれど」と想像するのだけれど、この方の場合は、音もにおいもなく、缶詰の破裂に気が付かなかったという。
そう多くはないものの、こういった内容の相談が消費者庁に寄せられることはあるのだとか。
私が驚いたのは、「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」という協会の方のお話。
缶詰が破裂するという出来事は、とても稀なことではあるけれど、缶詰が破裂するということは、この業界では常識なのだそう。
協会の方以外にも缶詰を取り扱っている方々の話が紹介されていたけれど、こちらも、賞味期限内であれば缶詰の破裂は起きないけれど、長期保存した缶詰には稀に、このような現象が起こるため、缶詰は期限内に食べて欲しいとのこと。
一瞬、「破裂は常識なの!?」と思ったけれど、半永久的に何かを同じ状態で残し続けるということは、そう簡単なことではないことを思うと、その常識もすんなりと腑に落ちる。
缶詰が破裂してしまう原因には、中身が腐ったことによってガスが出て、缶が膨らみ破裂する場合と、容器である缶に使用されている金属と中身の酸が化学反応を起こしてガスが発生し、缶が膨らみ破裂する場合があるけれど、そのほとんどが後者なのだそう。
私は今のところ、非常時用の備蓄品としての缶詰をストックしているくらいなので、賞味期限のチェックも楽なのだけれど、
近年、缶詰の加工技術や中身のクオリティも上がっており、非常時用としてではなく缶詰を楽しむ方も大勢いらっしゃる。
だから、長期保存が可能で賞味期限や消費期限に対して油断しがちな缶詰も、日常で使っている食材同様に、期限チェックをする癖をつけておいても良いように思う。
我が家にある缶詰を思い出しながら、この話題に目を通していたのだけれど、最後に「ライフラインがすべて停止した場合でも1週間以上は生活できるよう備えをしておくことが重要だ」とあった。
数年前までは「3日間は自力で生活できるように」という目安を多く目にしていた気がするのだけれど、1週間。
家族の人数にもよるけれど全員分となると大変である。
備えも大切だけれども、すべきことや出来ることは備えることだけではないという岐路に居るということか、とも感じた缶詰破裂トピックスである。
何かしらのキッカケやヒントにしていただけましたら幸いです。
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