非常時用に備蓄してあるカップ麺が、そろそろ賞味期限を迎えようとしていた。
普段はほとんど口にしないカップ麺なのだけれど、非常時用として置いていたものを日常の中で食べられることは、本当にありがたい。
カップ麺と言えば、健康に良くないという見方もあるけれど、どのようなものにだって長所と短所があるのだから、最後はそれを使う人(食べる人)次第だと思う。
カップ麺は、野菜とタンパク質が不足するような構成のものであることが多い為、我が家の備蓄食料品の中には、お湯やスープに入れるだけで戻る乾燥野菜ミックスと、お魚やお肉の缶詰なども少しだけストックしてある。
よくダイエット中だからとサラダを主食にするようなダイエットを行う方がいらっしゃるけれど、タンパク質は私たちの体にとってとても大切な栄養素。
ここをゴッソリカットしてしまうと、健康のバランスを崩してしまうし、太りやすく痩せにくい体質になると言われている。
少しだけ栄養学の世界をのぞいてみると誰でも気が付くと思うのだけれど、必要量のタンパク質を摂るということは、思う以上に大変。
要は、お肉を食べると太るのではなく、そこに含まれている脂肪分が影響しているので、少しだけ調理方法や味付け、選ぶ部位を見直すだけで、お腹を満足させながら健康的に痩せられるのである。
見聞きする機会が多い炭水化物ダイエットも然り。
炭水化物を抜くときも炭水化物というだけで、あれもこれもと抜いてしまうと、必要な栄養素をゴッソリカットしているだけという状態になることも。
どの炭水化物を抜いて、どの炭水化物を口にするか。
口にする際の量はどのくらいが適量なのか。
そのような視点で選び取っていくと、楽しく暮らすことと健やかに暮らすことが、いい塩梅で成り立つように思う。
そうは言っても、それを続けるということが一番難しく、どのようなことでも長く続けるということは至難の業で、
たまにはカップ麺で食事を簡単に済ませて、休みたい日もあるし、加工品を使って調理時間を短縮しなくては、色々と滞ることもある。
しかし、中には、体に害を及ぼすことがない量しか入っていないけれど、様々な理由から発がん性物質が含まれている食品も多数存在している。
消費者から見れば「そんなもの入れないでよ、売らないでよ」と思ってしまうけれど、ここにも一長一短があって、そのような物質を含んでいるから悪い食品というわけではないところが、何とも歯痒いところである。
そうなると、「じゃぁ、どうしましょうか」となるのだけれど、私はファイトケミカルを含んだ食材を一緒に摂るようにしている。
ファイトケミカル(フィトケミカルと言われることも)とは、植物が、紫外線や外敵といった有害なものから自分の身を守るために作り出した化学物質のこと。
「化学物質」というと難しい印象を持ってしまうけれど、これは、野菜特有の香りや、辛味成分、粘り気、色といった形で表れているので何も難しいことはない。
ちなみに、ファイトケミカルと呼ばれている栄養素と、それを含む食材は、下の画像にあるような食材である。
ファイトケミカルは、ビタミンやミネラルのように、摂取しなければ体内バランスが崩れてしまうといった類の栄養素ではないのだけれど、
がん予防、錆びない体作り、免疫力アップ、デトックスなどの効果が期待でき、美容と健康を保ちながら様々な病を予防するには摂取しておいて損はない栄養素だと言われている。
だから、加工品を口にする機会が多い方や、食事の用意に時間を多く割けないときには特に、フェイトケミカルを一緒に摂るようにしておくと、安心できるように思う。
ファイトケミカルを含む食材は、熱に強いものと弱いものがあるので(※この辺りのお話は機会がありましたら改めて)、あまり深く考えたくない場合はスープに使って、全て丸ごといただいてしまうのも「テ」。
他にも、トマトに含まれているファイトケミカルはフレッシュトマトよりも、凝縮されたケチャップの方が多いので、フライドポテトをついつい食べてしまうという方は、ケチャップを添えるのもアリ。
もちろん、全てはバランスなのだけれど、ちょっとした積み重ねが1年後、5年後に大きなギフトを運んできてくれるように思います。
ファイトケミカル、何かしらのヒントやキッカケにしていただけましたら幸いです。
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