駅の改札を出た辺りで花束を持った女性とすれ違った。
花束に使われている花も色も分からなかったけれど、フリージアの甘やかな香りがした。
すれ違いざまにほのかに香る香水も素敵だけれど、花束の香りもいいものである。
フリージアは、2月から3月の誕生月花のひとつに挙げられることが多い花で、すぐそこまで来ている春を感じさせてくれる花だ。
色は黄色の知名度が高いように思うけれど、白やピンク、オレンジや赤に紫色などもあり、この時季の花束に少量加えると春らしさがグッと増す。
日本の花屋で目にするものは黄色と白がほとんどなので、他の色をしたフリージアにお目にかかれたならば、とてもラッキーなのではないだろうか。
出回っているそれの多くを黄色と白が占めている日本のフリージア事情の影響なのかもしれないのだけれど、私は、黄色と白のフリージアをミックスして飾るのが好きで、毎年2月から3月辺りに1、2度ほどフリージアを買っている。
蘭の花のように、もしくは稲穂のようにと言った方がイメージしやすいだろうか。
フリージアは、1本の茎にいくつもの蕾を付けているので長く咲き姿を楽しむことができる上に、香雪蘭(コウセツラン)という和名が付くくらい、とてもしっかりとした香りを放つため、初めて購入する方は1本でも十分にフリージアを堪能できるように思う。
フリージアは、ぷっくりとした見た目の可愛さと、しっかりとした香りのギャップも個性だけれど、他にも色々と隠し持っている花である。
その中のひとつは、環境の変化に非常に強く、環境の良し悪しによって種を残すか球根を残すか臨機応変に対応して次の世代にバトンを渡す植物だということ。
このような性質を持った植物を他に知らなかったこともあり、記憶に残っているのだけれど、なかなか骨太気質だ。
そしてもうひとつは、過去記事内でも触れたことがあるのだけれど、フリージアが持っているセラピー効果である。
フリージアは、飾っていると背中のコリや痛み、関節の痛みなどが不思議と緩和すると言われることがある花なので、セラピー効果を考えずにフリージアに惹かれるときというのは、体が自然の力を使って体内の小さな不調を取り除こうとしているときでもあるように思う。
何だかおまじないのようにも聞こえるけれど、この効果に関しては、体験談をよく見聞きしており、私自身も感じた事があるため、過度な期待はしないけれど、このような効果も楽しみのひとつに加えて選ぶ花である。
この日は、すれ違った女性のおかげで、もう、そんな季節なのかと、一年ぶりに久しぶりにフリージアのことを思い出した。
今年は何色に出会えるのか、それをちょっとした楽しみに花屋をのぞいてみようと思っているところである。
機会がありました折には、フリージアの香りで春を感じてみてはいかがでしょうか。
そして、2月にお誕生日を迎えられる(た)全ての皆様、
お誕生日、おめでとうございます。
新しい1年も、Happy & Smile溢れる日々でありますように☆彡
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