先日まで消毒関連の商品が完売していたドラッグストアに商品が入荷していた。
目立つところには、一人一点限りという貼り紙があったけれど、急ピッチで製造に取り組んでくださっている方々のおかげなのだろうと思った。
私のこの日の目的は目薬の調達だったのだけれど、店内をぐるりと囲むようにしてできている長蛇の列に、妙な緊張感を覚えた。
世の中の動向を感じてみるかと店内を見回っていると、安価だけれども幅広い菌やウイルスに対応できる、頼りになるキッチンハイターやブリーチなどは、陳列棚にびっしりと並んでいた。
ついでに、無水エタノールの有無を店員に尋ねてみたところ、店内の在庫は一度も品切れになることなく取り扱っているということだった。
自分で液体を薄めたり、移し替えたりしなくてはいけないとなると、普段よりも多少の手間や不便を感じることはあるけれど、それさえも楽しむことができれば過剰な不安からは解放されるように思う。
このような状況のときには、減らせる不安は速やかに取り除くに限る、と私は思う。
そのようなことを思いながら目薬をカゴに入れ、再び店内を見回っていると、商品がごっそりと無くなっているスペースを発見した。
何、何、何!?
興味津々に近づくとハンドクリームが無くなっているのである。
店員の話によると、手の消毒を頻繁に行うようになった方々が、手荒れを気にして買い求めているそうで、今度はハンドクリームの売れ行きが進んでいるのだとか。
ハンドクリームの在庫は買占めるようなことをしなくても十分にあるため、明日、明後日には補充できるのだけれど、減っていく状況を前にした人たちが、自分の分や家族の分、友人の分もなどと言って買っていくのだそう。
手荒れの状況も人それぞれで、肌質や体質、職業柄などで、ひどい手荒れにお悩みの方は、使用できるハンドクリームが限られていることもあるだろうから、本当に必要としている方のもとに必要なものが届くような状況であればいいのだけれど。
幸せのレシピ集内で、消毒液の作り方に触れた際に、「手荒れが起きやすくなるので保湿を忘れずに」という点にも触れたのですが、手が荒れてから回復させるのは時間もかかります。
これが小さなストレスになるのは厄介ですし、手肌が乾燥しているとウイルスが付着しやすくなるという話もありますので、今はまだ大丈夫という方も手荒れ対策をしておくと良いのではないでしょうか。
「ながら対策」ではありますけれど、朝晩の洗顔後に化粧水や乳液、クリームやオイルといったものを使用される方は、お顔と同じ工程を手にも行っておくと、激しい手荒れに悩まされるという状況を食い止めることができるようにも思います。
特に、保湿系の化粧水でしっかりと水分を補っておくと随分とコンディションに差がでてきます。
そして、この後にハンドクリームで仕上げておくと少量で安心感もアップします。
何かしらの偶然が重なると一時的に、普段とは異なる光景が目の前に現れることもあるけれど、そのようなときには慌てずに、選択肢はひとつではないことを思いだしてから判断しても遅くはないのではないかと感じたある日の光景である。
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