友人から、とても素敵な香りのハンドクリームをいただいた。
早速、仕事の合間に手に塗り広げていたのだけれど、
いつも自分が手に取る香りではない香りに、気分がぽわっと高揚した。
自分では手に取らない香りの組み合わせだったにも関わらず、
間違いなく私好みの香りだったことに驚き、感想と共にそのことを友人に伝えた。
何年友達やってると思ってるの、と笑う友人に
「そっか、そっか」とその場は妙に納得してまったけれど、
丁寧に選んでくれたことに改めて気持ちが温かくなった。
クリームを指先に馴染ませていると、
親指の爪の根元に「ささくれ」ができそうな気配があった。
こんな所にも秋が忍び寄っているのかと思いながら、
爪の根元には念入りにクリームを塗り込んだ。
女性は皮膚が薄い上に、日常の中で水に触れたり、パソコン作業をしたり、
紙を触ったり、お洗濯ものを畳んだりといった様々な作業の中で
指先の皮脂が奪い取られて、乾燥しがちな生活を送っている。
頑張りが表れている手は素敵だけれども、
時々、その頑張りが表れすぎていて「あ……っ」と思うこともあるのではないだろうか。
ネイルを楽しまれている方は、
ネイルリムーバーや消毒液によって指先の皮脂を必要以上に取り除いてしまいがち。
更に、甘皮を取り除きすぎてしまって気付かぬうちに指先に負担をかけていることも多い。
これらが、指先を乾燥させ、ささくれを招き、手全体の乾燥を招くこともある。
ネイルリムーバーや消毒液は、できるだけ爪以外の皮膚に付着しないように注意し、
甘皮も取り除きすぎないように意識するだけで
ささくれを防止したり手の乾燥を緩和させることができるという。
そして、もうひとつの視点。
ささくれは、栄養バランスの偏りや、新陳代謝の乱れ、
睡眠不足によるホルモンバランスの乱れなどを知らせるサインでもあると言います。
これらの原因が招く不調の中には肌荒れなども含まれいるため、
ささくれ予備軍やささくれを発見した時には、
お肌のコンディションも同時に整えられるように、
皮膚や粘膜を元気に保つビタミンAやビタミンB、
皮膚を作ることに長けているタンパク質、
ビタミン類を取りこぼすことなく吸収する手伝いをしてくれるミネラルなどを
積極的に補うようにしましょう。
全て含まれている手っ取り早い食材ですぐに思い浮かぶのは鰻ですが、
苦手な方もいらっしゃいますものね。
ビタミンA、B、たんぱく質、ミネラルを様々な食材で摂り入れてみてはいかがでしょう。
今回お話させていただいた内容は、
年に何度かお世話になっているネイリストの方から教えていただいたものですが、
私自身、この栄養素ラインナップを時々気にかけております。
即効性があるわけではないのですが、
いつのまにか、指先もつま先もお肌も、
それほど乾燥を気にしなくてすむようになりました。
指先やお肌の変化に気付いた時に取り入れられるようにしていると、
少しくらいの無理は跳ね返すことができるコンディションが備わります。
今年の秋冬のささくれケアは、ハンドクリームやオイルケアだけでなく、
体の内側からもケアしてみませんか。
女性の皆さん、今年も乾燥なんて吹き飛ばして、潤いレディーでまいりましょ。