幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

先生は子どもたち!?

f:id:hiiragi1111:20200317162657j:plain

外出先で利用するお化粧室は不思議な空間だな、と思う。

外から入ってきた見ず知らずの者同士が、淡々と目的を果たして出ていくのだけれど、無防備で居られる場所でもあるのか利用する者の素が垣間見えることがある。

先日、外出先でお化粧室を利用したのだけれど、皆さんが手洗い場に滞在する時間が長いように感じられ、手を普段よりも念入りに洗う方が多い印象を受けた。

手を洗い終えた後も、自分で持ち歩いている消毒液やアルコールシートなどで手を拭う方もいらっしゃって、これが日本で習慣化して定着したら、風邪をひく人も随分と減るのではないだろうかと思った。

そのようなことを思いながら手洗い場を眺めていると、母親が小さな女の子に「手はしっかりとキレイになるまで洗ってね」と言いながら女の子の体を、水道の蛇口に届く位置まで抱きあげた。

するとその子は、グイッと豪快に腕捲りをし、ドラマ内で医師が手術へ向かむ前に手を洗う時のような完璧な手洗いをして見せたのである。

f:id:hiiragi1111:20200317162741j:plain

その、人を釘付けにする手洗いに感動したのは私だけではなかったようで、隣の手洗い場を使っていた方が母親と女の子にお褒めの言葉を投げかけた。

すると母親が、子どもたちは幼稚園や学校などで手洗いの基礎をしっかりと習い、それが習慣化しているため、実は大人よりもしっかりと手を洗うことができているそうだと返していた。

確かに、大人も石鹸を使って手を洗うけれど、その度に爪の表面や爪の中まで洗っているかと問われれば怪しいもので、手に石鹸を塗って洗い流すような洗い方をしてしまうこともある。

子どもの頃に習ったはずの手の洗い方も、年を経るにつれて自己流に簡素化させた洗い方をしている方がほとんどではないだろうか。

その場を離れる際に耳に届いた「子どもたちは、1回の手洗いに20秒から30秒ほどかけて洗っている」という言葉が頭に残り、私の手洗いは間違いなく怪しいぞと思いながらお化粧室を後にした。

f:id:hiiragi1111:20200317162841j:plain
その後、蛇口レバーに触れなければいけない手洗い場を使う際、手を洗い終えたキレイな手で蛇口レバーに触れるのはどうなのだろうか?と素朴な疑問が湧き、その辺りも調べてみることにした。

国立感染症研究所が発表している「インフルエンザ対策行動計画」の中では「手洗い」に関しても記載してあるのだけれど、

手洗いは石鹸を使用して15秒以上洗うことが望ましいのだそう。

そして、蛇口レバーに触れなくてはいけない手洗い場を使用する際には、蛇口レバーそのものも一緒に洗うか、ペーパータオルで手を拭いた後に手を拭き終えたペーパータオルを使って蛇口レバーを操作することがすすめられていた。

手持ちのアルコール消毒液を使う方法もあるけれど、品薄である現状を考えると、手と一緒に洗うかペーパータオルを使う方法が現実的な方法で、キレイになった素手で蛇口レバーに触れるのはNGのようである。

日本のお化粧室は、お掃除係の方々のおかげで常に清潔に保たれているところが多いけれど、このような点に個々が気を付けることができたらなら、自分だけでなく、同じ場所を使う方々のことも大事にできるように思う。

f:id:hiiragi1111:20200317162815j:plain

今回、国立感染症研究所が発表している「インフルエンザ対策行動計画書」にざっとではあるのだけれど、ひと通り目を通したところ、

石鹸を使った手洗いには、付着したウイルスを除去して感染リスクを下げる効果があり、60~80%のアルコール製剤に触れることで、ウイルスは死滅するということも記載してあった。

これを機に、大人も自分の手洗いを見直してみても良いのではないだろうか。

正しい手の洗い方を知っている小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんに手洗いを教えてもらうのもありだ。

これまでの常識や当たり前が通用せず、制限されることも多いとなれば、気が滅入ることもあるけれど、

視点を変えれば、選択肢が減ったことによって、これまで選ばなかったものを選んだり、しようと思わなかったことにトライするきっかけになったり、新しいアイデアが浮かんだり、じっくりと見直すことができたりと、悪いことばかりではないようにも思う。

外出しなくてはいけない方も大勢いらっしゃるし、このようなときだからこそと、これまで通りの生活を送ろうとしている方もいらっしゃいます。

そのような方々のおかげで不便が最小限に抑えられていたり、経済が回っていたりもしますので、ポイントを押さえたあとは、出来るだけ楽しいことやワクワクすることに目を向けて、充実した毎日を送りたいものです。

今回は外出先でのお化粧室問題にフォーカスしましたけれど、何かしらのヒントや知恵の種にしていただけましたら幸いです。

関連リンク:

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/