最近、国内外のアーティストの方々が描いたり、作製したアマビエを目にする機会が増えた。
「国内外を問わず」というところに、世界規模での一体感が感じられる。
アーティストの個性や思いが感じられて目や心の保養にもなるのだけれど、ご利益もあってほしいと願うのは、ここが八百万の神々が宿る国だからだろうか。
今回は、そのアマビエという存在にフォーカスしてみようかと思っております。
アマビエって何ぞや?とご興味ありましたら、この機会にチラリとのぞいていってくださいませ。
アマビエとは、日本に伝わる人と魚をミックスさせたような妖怪のこと。
この妖怪は江戸時代の瓦版でも紹介された妖怪のようなのだけれど、遠い昔、海の中から光輝く姿で現れて「しばらくは豊作が続くけれど、その後、疫病が流行する。その時には私の姿を描き写して人々に見せなさい」と告げ、海の中に戻っていったと言い伝えられている。
妖怪に興味を持っている方々には広く知られている妖怪なのだけれど、
新型コロナウイルスの広がりを受けて、妖怪の掛け軸を取り扱っているお店の方が「疫病退散にご利益があると言われているアマビエの力を借りよう」「新型コロナウイルス対策としてアマビエのイラストをみんなで描こう」とSNSで呼びかけたところ、
多くのアーティストが独自のアマビエを作品化してSNSに投稿しているのである。
今回お借りした下のアマビエ画像は、京都大学附属図書館に保管されている「肥後国海中の怪(アマビエの図)」で、先人によって描き残されたものだ。
どこまでアマビエの姿に近づけられているのだろうか……といった野暮な視点はさておき、ネット上では、様々なアーティストが描いたり作製したアマビエを目にすることができます。
お時間がありました折には、お好きなお飲み物片手に美術館巡りをするような気分で「疫病退散!アマビエ巡り!」をしてみてはいかがでしょうか。
幸せのレシピ集からは、上記の京都大学附属図書館に保管されている「肥後国海中の怪(アマビエの図)」を皆様にお届け致します。
ここに足を運んでくださっている皆様にも、アマビエのご利益が届きますように☆彡
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/