ストップウォッチを使うことがあるのだけれど、デスク回りの断捨離を機にスマートフォンにアプリで取り込んでおくことにした。
それほど多種多様な機能を必要としているわけではなかったので、機能もデザインもできるだけシンプルなものを選ぶことにした。
画面の奥にズラリと並ぶストップウォッチを吟味していると、メトロノームアプリがあることに気が付いた。
メトロノームとは、オランダの方によって発明されたものをドイツの方が手直しした、正しいテンポを刻む道具である。
メトロノームという名は、この道具をゼロから発明した人の名ではなく、後に手直ししたドイツの方の名前にちなんで名づけられているのだけれど、
そのことを初めて知ったときに、発明家の方をお気の毒にと思ったことがきっかけとなり、名付けの背景が私の記憶に刻み込まれているように思う。
メトロノームと言えばもうひとつ、確かベートーヴェンの墓石はメトロノームの形をしていると言われている。
ベートーヴェンとは、月光、エリーゼのために、運命、第九、田園など多数の楽曲を世に送り出した作曲家。
名前や曲のタイトルを知らないと言う方でも、彼の楽曲を耳にすれば1曲くらいは「これ知ってる!」という曲があるに違いない。
幸せのレシピ集内では過去に、アラフォー時代の彼の恋路に触れたことがあるのだけれど、そのほかにも楽譜が読めないくらいに汚いだとか、文字が汚いだとか、一生涯の中で80回以上もの引っ越しを繰り返したといったエピソードが残っている。
引っ越しに関しては、引っ越しは手っ取り早く生活環境を変えることができるけれど、これによってインスピレーションを得ることが目的だったとか、自分の作品やアイデアを盗み聞きされることを心配して引っ越しを繰り返していたなどと言われている。
ベートーヴェンに限らず偉人と言われる方々は、実に多くのエピソードをお持ちである。
(※彼の恋路にご興味ある方は下記の関連記事リンクからどうぞ)
そして、このベートーヴェンは、初めてメトロノームを使った音楽家でもあるのだ。
当時のベートーヴェンは難聴を患っており、耳でメロディーテンポを感じとることができなくなっていたといわれているのだけれど、
そこに、メトロノームを完成させたドイツの方が、完成したばかりのメトロノームを手にベートーヴェンのもとを訪れたという。
そして、使い方などを彼に伝授したところ、彼はメトロノームを見れば速度を知ることができることを、とても喜んでいたという。
音楽を奏でるために必要としていた聴力を失っても、こうして失った部分を支えてくれるモノや人に出会えるあたり、音楽を愛し音楽に愛されていたという印なのだろうと思う。
興味本位でダウンロードしたメトロノームアプリの、カチカチカチとリズムを刻む音を聞きながら偉人はエピソードに困らないものだと思った日。
メトロノームやベートーヴェンの楽曲に触れる機会がありました折には、今回のお話の何かしらをちらりと思い出していただけましたら幸いです。
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