スイカが店頭に並ぶようになった。
1個も食べられないという理由から、既にカットされたものを購入することが多いのだけれど、今年は1個丸ごと購入して、スイカでスムージーでも作ろうかと思うこの頃である。
スイカの起源は古くエジプト王の墓からも発見されていると聞く。
特段、エジプト時代を好んでいるわけではないのだけれど、数千年以上も前のエジプトは、現代から見ても美容と健康の最先端を行っていたように思えるエピソードが非常に多く、見聞きする機会も多いように思う。
何でも野生のスイカは、人が口にできるようなものではなかったようなのだけれど、ほとんどが水分である。
保存環境を整えさえすれば、数週間から数か月もの間、水分を貯蔵することができるため栽培するようになったと言われている。
当時の医師たちもスイカが持つ利尿作用などの効果に注目していたようなのだけれど、今は更に、スイカには身長を伸ばす栄養素が豊富に含まれているという話も耳にするようになったように思う。
身長を伸ばす成分と言われているのは、スイカに含まれているシトルリンという成分で、これはスイカの皮の白い部分に多く含まれている。
背が伸びる成分というとザックリとしすぎてしまうのだけれど、シトルリンは血管を広げて血の巡りを良くしたり、成長ホルモンの分泌を促す働きがあるのだ。
身長を伸ばすためにはカルシウムが一番だと言われて育った方が大半だと思うのだけれど、近年では、シトルリン、オルニチン、アルギニンなどを摂取することがポイントだと言われている。
もちろん、カルシウムを疎かにしても良いとい意味ではないのだけれど、子どもたちの成長には欠かせないというのだ。
しかも、これらの成分は成長ホルモンに関係しているため、体丸ごと若々しく保ちたい大人も摂取しておきたい栄養素である。
シトルリンは、スイカの皮の白い部分や、キュウリ、ニガウリなどに多く含まれているので、これからの季節は摂取しやすかと。
オルニチンは、二日酔いに効くと言われている、あのオルニチンである。
オルニチンは、肝臓の働きや肝臓の解毒作用をスムースにしてくれる成分なので、お酒を召し上がる方に必要な成分だと思われがちだけれど、
成長ホルモンを分泌して身長を伸ばすだけでなく、代謝を上げて、体中の器官がスムースに働くよう促してくれるため、
体丸ごと健康にしたり、脂肪を燃焼させたり、お肌の生まれ変わりをスムースにしたりと、幅広い年齢層の方に必要な栄養素のひとつである。
オルニチンを多く含む食材は、しじみをはじめとする魚介類なののだけれど、キノコにも多く含まれており、その量は、しじみの5倍以上だとも。
しじみが手に入りにくい方や苦手な方は、キノコを小まめに摂ると良いように思う。
アルギニンは、メニューのメイン食材にしやすい豆類や魚介類、肉類に多く含まれているので、オルニチンやシトルリンを含む食材と合わせることで、
子どもたちは身長が伸びるように、大人たちは健康と美容を育てるメニューに仕上げられるように思う。
スイカの皮近くの白い部分は水っぽくて美味しくないように感じることもあり、食べるところは赤い部分だけというイメージが先行しがちですが、貴重な栄養素たっぷりです。
育ち盛りのお子様がいらっしゃるご家庭では、このような栄養がぎゅっと詰まっていることをお話ししてあげて、スイカの皮近くにある白い部分も楽しく、美味しく召し上がってもらってはいかがでしょう。
もちろん、大人である私たちにとっても魅力的な部分ですので、皆様も是非。
暮らしを楽しむための、何かしらのヒントやきっかけのひとつにしていただけましたら幸いです。
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