コンビニの前を通りかかると親子が水分補給をしていた。
子どもは、父親の脚の間に挟まるような状態で、ペットボトルにさしてあるストローから飲み物を吸い上げていたのだけれど、次の瞬間、1本のストローを父親へ差し出し、もう1本のストローを自分の口に運んだのである。
ちょっと照れたような表情をする父親に、ストローを無邪気に差し出す女の子が可愛くて口元が緩んでしまった。
照れる気持ちも分かるけれど、同時に感じたであろう嬉しさが勝り、あの父親はきっと女の子が差し出したストローに口を付けたに違いない。
そのやり取りの結末が少しだけ気になったけれど、見届けるのは野暮や気がして、振り返ることなくコンビニの前を通り過ぎた。
ストロー2本と言えば、フローズンカクテルについてくる細いストローが思い浮かぶ。
初めて目にした時に感じた様々な「どうすれば?」が今はとても懐かしい。
確か、フレッシュな苺で作られたフローズンカクテルだったように思うのだけれど、素敵なフォルムをしたグラスに注がれたそれは、甘酸っぱい香りとフレッシュな大人の赤色を放っていて、1杯に対する感動が、今とは異なるものだったような記憶が残っている。
そんな素敵な1杯についてくるストローだけれども、あれは氷が溶けて分離してしまうカクテルをかき混ぜるためについてくる。
もちろん、「かき混ぜること」に使うだけでなく、ストローを使って飲んでも良いのだけれど、フローズン状態のものが溶けていくとき、溶け方の差によってストローを詰まらせてしまうことがあるため、予め2本のストローが用意されているという。
ストローの太さにもよるけれど、極細のものであれば2本を一緒に使って飲むのだけれど、ちょっと注意が必要なのだとか。
本人は、自分の顔を見ながら飲むわけではないため、気が付かないことが多いけれど、極細ストローは太いストローよりも吸引力を要するため、この極細ストローを使って飲んでいるときの表情は、自分が思う以上にインパクトある表情になっているのだそう。
フローズンカクテルにはノンアルコールのものも多いため、普段お酒を召し上がらない方も楽しむ機会があるけれど、女性は特にストローを使わずに飲んだ方が「粋」であるようだ。
この頃は、何となく口にしていなかったフローズンカクテルだけれど、次の機会には今の私の諸々に合う1杯に出会えればと思う。
涼し気な1杯を手に取る機会も増えてきましたので、極細ストローが付いたドリンクを召し上がる際には、今回のお話をちらりと思い出していただき、粋に楽しんでいただけましたら幸いです。
そして、梅雨時季の湿っぽさを感じる日々ですが、気持ちはカラリ晴れやかに、小さなハッピーを見つけつつまいりましょ。
ここへ足を運んでくださった皆様の今日が、良き日となりますように☆彡
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/