幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

相場だって七変化。

f:id:hiiragi1111:20200624150743j:plain

外を吹く風と本格的な夏がくる前の日差しが気持ちよくて、アイスティーを入れたグラスを手に外へ出た。

ゴロゴロと入れた氷が水滴をグラスに作るまであっという間で、暑い夏が近づいてきていることを感じた。

この日、1本の連絡が届いた。

気にかけていた案件の結果報告だったのだけれど、それがあまり良いものではなく、どうしたものかと思ったけれど、今出来ることを探していたら思わぬところに小さな出口があった。

当初思っていたような最短ルートでゴールへ向かうことはできないけれど、今回は少し遠回りをしてゴールへということなのだろう。

とは言え、少しの遠回りをする中で、大きなショートカットルートが不意に現れることもゼロではないだろうし、やはり、出来ることから一つずつ。

そのようなことを思いつつグラスに手を伸ばすと、アイアン製のガーデンテーブルに流れ落ちた水滴が作った地図が広がっていた。

ストローで吸い上げたアイスティーとそれが相まって何だか涼し気に見え、特別な理由はないけれどワクワクしてしまった。 

f:id:hiiragi1111:20200624132728j:plain

私たちにとってアイスティーやアイスコーヒーは、特段変わった飲み物ではないけれど、イギリスでは邪道と言われるような飲み物だった。

あちらにいる知人に聞けば、最近になって漸く、アイスティーやアイスコーヒーを外でも気軽に飲めるようになったと言っていたけれど、

私が住んでいた頃は、紅茶もコーヒーも温かい飲み物と相場が決まっていた。

今思えば、1日の中に四季があると言われる気候の国では、紅茶やコーヒーが冷たい飲み物である必要が無かったのかもしれないけれど、そうとは知らない私はアイスティーを注文し怪訝な顔をされたことが幾度もあった。

まぁ、そのような顔を幾度もされて、ここでは紅茶もコーヒーも温かい飲み物と相場が決まっているのだと知ったのだけれど。

見慣れないものは避けたくなることもあるけれど、熱くなった体の中心を伝うアイスティーやアイスコーヒーの美味しさと心地よさに気付き始めて、あの相場が崩れ始めているなんて、何だか妙に興味深い。

f:id:hiiragi1111:20200624134016j:plain

いつだって、答えは一つではない。

頭ではノーという答えが出ているけれど、体験してみたらイエスということも多々転がっている。

イエスもノーも、好きも嫌いも、まずは触れてみてから。

幾つになっても、好奇心やフットワークの軽さを胸に過ごしたいものである。

そのようなことに思いを巡らせた午後のひととき。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/