自由でありたいけれど、ときに自由は不自由である。
そう感じたのは、洗濯機を買い替えなくてはと思い、ネットで目星を付けたものの自分の審美眼に自身が持てず家電売り場を見回っていたときのことだ。
見比べてみようと思い足を運んだけれど、あまりの豊富さに眩暈がして、その場を数分で後にして初志貫徹。
目星を付けていたそれを購入した。
某日は、その新しい洗濯機が届くワクワクする日だったのだけれど、同時に4回の引越しを共にした暮らしの相棒との別れの日でもであった。
別れの時間が迫るギリギリまで働かせていることを申し訳なく思いながら、洗濯物を細かく洗い分ける私の癖に付き合ってくれたことに感謝し、動くそれの外側を拭きあげた。
相棒との別れは呆気ないもので、手際の良い作業員の方によって、あっという間に玄関の外へと運び出されていった。
このようなご時世だからだろう、必要最小限の作業と会話のもと新しい相棒が運び込まれたのだけれど、作業員の方が途中、小走りで玄関の外へ出て行った。
何事かと思い様子を窺っていると、「咳が出てしまいそうだったので外へ出たんですけど、大丈夫でした」と言いながら笑顔で戻ってきた。
様々なことを感じ思う中、私の口から出た言葉は、全てをひっくるめた「お心配り、ありがとうございます」だった。
咳と言えば、ここ数か月ですっかり「飛沫感染のもと」といった印象が強まったけれど、咳が出る理由は様々だ。
そして、この咳は思う以上に体力を奪うように思う。
このような時、薬局に行けば咳に効く薬やシロップ、トローチなど様々なアイテムが売られているのだけれど、日本には、未病の範疇であれば「はちみつ大根」や「大根湯」という江戸時代からの知恵がある。
しかし、これから数か月の気温が高くなる時季は、季節のフルーツ、パイナップルを咳止めに使ってみてはいかがだろうか。
咳止めも様々で夏のパイナップル、冬の大根である。
パイナップルは、消化を促進したり、お肉などの食材を柔らかくするなどの働きが注目されているけれど、
これらに働いてくれるパイナップルに含まれている酵素は、パイナップルも咳止めや喉の傷みや炎症を緩和させる働きを持つとも言われている。
他にも免疫力を上げてくれるビタミンCをはじめとするビタミン類とミネラル、体の熱を下げながら疲労を緩和してくれる栄養素などもギュッと詰まっているため、夏の咳止めには旬のパイナップルを使うのも手なのである。
ジュースやカットフルーツなどの手軽な状態のもので十分なので、わざわざパイナップルを丸ごと買わなくて済むところも嬉しいところだ。
ただ、ひとつだけ注意する点がある。
それは、咳止めとしてパイナップルジュースを口にする場合は、60度以上の熱を加えたものは酵素が失われてしまっているので、濃縮還元タイプではなくストレートタイプのものを選ぶということ。
アレルギーやお嫌いでなければ、
今年の夏は、美味しいパイナップルで咳止め、免疫力アップ、夏風邪や夏バテ予防、疲労回復を丸ごと狙ってみてはいかがでしょうか。
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