白シャツや白いブラウスは、どんなに丁寧にお洗濯をしても、再び着用シーズンを迎える頃には何となく色が変わってしまったような、劣化したような気がすることが多かったように思う。
そして、いつの間にか、白シャツや白いブラウスはそのようなものだと諦めてしまっており、奮発したいと思えるようなものに出会っても、ほどほどの塩梅で止めておこうとセーブする自分がいる。
そのような話を、随分と前に住んでいた自宅近くのクリーニング店で話したところ、白シャツや白いブラウスは重曹によるお洗濯をするときれいに落ちるだけでなく、黄ばみ予防にもなるというアドバイスをいただいた。
その後、同じような内容の話を幾度か見聞きする機会があり、現在の私は、お気に入りの白シャツやブラウスは迷わず重曹でお洗濯をしている。
少しずつ秋の装いを意識し始める頃ですので、今回は、このようなお話をシェアさせていただければと思います。
ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていってくださいませ。
そもそも、こまめにお洗濯をしているというのに黄ばむなんて納得できない、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少なくとも私は、そのように感じておりました。
この手の黄ばみは、汗と一緒に分泌される皮脂が体とシャツが触れ合うことによって、生地繊維の奥に入り込んだまま酸化することで起きています。
それならば、全てのお洋服が黄ばんでしまいそうな気がしますけれど、中には黄ばみにくいものも存在しています。
この、黄ばみが起きるか否かという違いは、皮脂を溜め込みやすい性質を持った生地なのか、溜め込みにくい性質を持った生地なのかという違いだといいます。
白シャツや白いブラウスなどを着用した後は、皮脂が通常のお洗濯では洗いながすことができない生地の繊維奥に入り込んでしまう前に、適切なケアでどこまで落とすことができるかが、黄ばみの無い白をキープするポイントです。
ここで落としきれずに残った皮脂は必ず酸化しますので、重曹の性質を利用して黄ばみ落としと黄ばみ予防を同時に行います。
用意するものは、【1】重曹と【2】40度前後のお湯、【3】通常のお洗濯で使用している洗剤の3つです。
洗剤は一般的な洗濯洗剤、もしくはおしゃれ着専用洗剤などの中から、お洋服に適したものを用意します。
重曹は水でも使うことができますし汚れも落ちはするのですが、お水では効果が落ちてしまうため、気持ち熱めのお湯を準備します。
40度前後ですのでお風呂に入るときの温度を目安に調整すると良いかと思います。
お湯の準備が整ったら、シンクにお湯を張り、洗剤と重曹を入れます。
洗剤と重曹の投入量の目安は、洗面器1杯程度のお湯に対して洗剤は適量を、重曹は大さじ2杯ほど入れます。
汚れがひどいと思われる場合は、この液体に白シャツや白いブラウスを1時間ほど浸け置きします。
普段と変わらぬ汚れ具合であれば、おしゃれ着を洗う用量で押し洗いします。
後は、しっかりとぬるま湯ですすぎ、柔軟剤を溶かし入れたシンクで柔軟剤を染み渡らせ、2回ほどすすぎ洗いをして、水気をタオルで取りのぞくか、洗濯ネットに入れて洗濯機で30秒から1分程度の脱水をして、陰干しを行います。
このような重曹ケアを行うことで白シャツや白いブラウスは、安心して長く楽しむことができます。
その時々で旬なデザインのものを楽しみ抜いて新しいものに買い替える場合は別ですけれど、大人レディになりますと、デザインだけでなく質にも拘った自分好みのお気に入りを長く楽しみたいと感じる方も多いものですので、
自分のための素敵な1着に出会うことができた折には、このような方法で大切に思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。
白シャツや白いブラウスの白さをキープする方法はいくつかありますけれど、重曹を常備している方も多いかと思いますので今回は、こちらの方法をシェアさせていただきました。
何かしらのヒントやキッカケにしていただけましたら幸いです。
※重曹を使ったお洗濯で変色することは少ないと思いますけれど、念のため、洗濯表示の確認と目立たない場所での確認をしてからお試しください。
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