幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

記憶力と好奇心って繋がっていると思いませんか?

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今週、何度か耳に入ってきたフレーズがある。

「もう、そういう年齢でもないから」や

「もう若くはないから、そういうものは分からない、覚えられない」というもの。

そのフレーズに含まれている無意識下の様々な思いを分からなくはないものの、

正直なところ私は、何だかテンションが下がってしまうフレーズだと感じてしまったのです。

 

確かに、大人になると未知なる出来事は少しずつ減っていくものだし、

様々な経験からある程度のことは推測できるようになります。

子どもの頃のように知らないものごとや見たことがないものごとが

日々、溢れかえるほど目の前に現れるわけでもありません。

そのため、年齢を重ねるにつれて好奇心が減っていく状況は頷けます。

だけれども、かといってそれらが目の前から全て消えるわけではないと思うのです。

私自身、知らぬ間に自分自身に制限をかけてしまってハッとすることもあるのですが、

いつだって制限をかけるのは自分自身なのではないかな、

と改めて感じたところです。

 

その時、年齢を理由にした記憶力に関する話題も耳にしたのですが、

ある脳科学者のお話しによると、

その種の病気などの場合を除いては

生物学的に人は年齢を経ることが理由で引きこされる記憶力の低下が

顕著に表れることは少ないのだそう。

ということは、記憶しようという好奇心にも似た気持ちの不足が

ものごとを覚えようとしなくなっているのです。

 

私自身のことを冷静に思い返し、

なかなか覚えられないことを観察してみると、

そのこと自体に興味を持てていない自分にたどり着きました。

もしくは、覚えなくても日常生活に支障は無いと、どこかで判断しているのです。

それを都合よく、「最近すぐ忘れてしまうわ」なんて言ってみたりして。

一方で、覚えなくても日常生活に支障は無いことなのに、

きっちり覚えていることは、

自分が少なからず興味を持てたこと、好奇心を揺さぶられたことでした。

記憶力と好奇心は繋がっているようです。

 

そうは言っても、日々の生活に追われていると単調な生活になりがちで、

新しいものごとに興味を持つ瞬間を逃してしまうこともあります。

いつもとは違う道を歩いてみたり、

旬の食材を味わってみたり、

季節のおしゃれを楽しんでみたり、

初めてのお店に足を運んでみたり、

いつもなら考えないようなことを少し考えてみたり、

慌ただしいバスタイムを過ごしている方なら、

たまにはゆっくり湯船に浸かってみたり。

こんな風に、いつもとはちょっとだけ違うことに触れるだけで

私たちの脳は私たちの知らない所で、ぐぐーんと活性化するようです。

脳が活性化すれば今まで感じることが無かった何かを感じることが出来ますし、

そこから様々な事に気づいて自分の世界が少しずつ広がっていきます。

 

最近、記憶力が低下しているように感じられている方、

好奇心を揺さぶられるような事が無いという方、

年齢を理由に自分で自分にブレーキをかけている気がしている方。

日常に、「ほんの少しのいつもとは違う何か」を加えてみませんか?

脳や心や体が、その「ほんの少し」をキッカケに、

あなたを少し先の楽しい世界へ誘ってくれるはずです。

新しい世界への扉は、いつだってあなたのそばに在る。

私はそう思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?

 

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