幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

誕生色|12月生まれの誕生色、勿忘菫(わすれなすみれ)の紹介。

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幸せのレシピ集では昨年の12月から毎月、

その月にお誕生日を迎えるレディの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして

いくつか定められている誕生石の中から天然石を1つ選んで、

その天然石に因んだ様々なお話しを少しずつご紹介してまいりました。

今月からは、嬉しいことに2回目のお祝いをさせていただけるようですので、

誕生石と同じように、誕生日月が持っている誕生色をご紹介させていただきたいと思います。

誕生石は1つではないですし、誕生石に名が挙がっていない石にも、

素敵なエピソードを持つ石がたくさんありますので、

天然石に関するお話は、誕生石という枠を外し、異なる視点やエピソードなどを交え、

改めてご紹介させていただければ、と思います。

 

さて、誕生石や誕生花は耳にしたことがあるけれど、誕生色?

と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらは、「きもののまち」としても知られている新潟県十日町市にある

十日町織物工業協同組合が日本の伝統色をもとにして、

昭和56年に、この誕生色を定めました。

この十日町というところは、

江戸時代には越後縮(えちごちぢみ)という独特の縮シボ(シワ)をつけた織物、

幕末以降は絹織物の産地として知られた場所で、

染めものと織りものが盛んなところです。

 

先日、伝統色のお話をさせていただきましたが、

日本の伝統色には他国にはあまり見られないような繊細さや鮮やかさがあり、

その色名もとても美しい名が付けられています。

この機会に、あなたが生まれや季節に優しく寄り添うように在る和の色に、

そっと触れてみてくださいませ。

 

12月の誕生色は「勿忘菫(わすれなすみれ)」。

どのようなお色かと言いますと、

真っ白な雪の上に、

色があるかどうかわからない程、淡くて繊細な藍色を一滴落とします。

藍色、藍染と言えば日本の伝統色、伝統技術のひとつですが、

藍染は、はじめから濃い青が付くわけではありません。

染める作業を幾重にも重ねていくことで、

繊細な淡い藍色から、しなやかで力強い濃い藍色まで表情豊かに染め上げることができます。

染め初めに出る淡く繊細な藍色が真っ白な雪と溶け合いながら広がるときに現れる色、

これが、「勿忘菫(わすれなすみれ)色」です。

お洋服の色で例えるならペールブルーを極限まで白に近づけたような、

お花で例えるなら淡い白に近いスミレのような、

凛とした冬に映える素敵なお色です。

 

菫(スミレ)と言えば、春先に咲くお花ですが、

12月に返り咲きすることも珍しいことではありません。

淡雪舞う季節に帰り花として姿を見せる菫(スミレ)の表情もまた、

「勿忘菫(わすれなすみれ)色」を思い出させます。

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菫(スミレ)と聞くと、少し地味な印象を受けることもあるようですが、

西洋では、バラやユリと並んで特に大切にされており、

聖母マリア様に捧げられるお花です。

これは、バラは美を表し、ユリは威厳を表し、

菫(スミレ)は誠実さや謙虚さを表しているのですが、

「これら全てを備えることができたのなら、それはあるひとつの理想の女性像だ」

と言われることがあるからのようです。

 

ひと口に「色」と言っても、それは入り口のひとつにすぎず、

そこか先は様々な世界と繋がっております。

様々なキッカケとなる入り口を使って

あなたの日々を、自分好みの素敵な色たちで彩ってみてくださいませ。

そして、ここへ足を運んでくださっている12月生まれのレディの皆さん、

お誕生日おめでとうございます。

今年もお祝いの言葉を贈らせていただけることを嬉しく思います。

新しい1年も充実した素敵な年になりますように☆彡

12月のお誕生日に、たくさんの祝福を込めまして…。

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