まだまだ残暑厳しい日もあるけれど、足元や小物で秋の装いを取り入れている方が増えてきており、身構えつつ始まった夏も、着々と秋へ移行中だ。
先日は、とある場所でハロウィンの文字を目にし、思わず二度見してしまった。
個人の想いとしては、過ごしやすくなる秋を心待ちにしているのだけれど、勝手なもので、今年も夏との別れが近づいていると思うと、名残惜しい気持ちを感じずにはいられない。
フルーツも少しずつ夏から秋のフルーツへ移行中、そう感じたのは、スーパーで一年中売られているパイナップルを見たときである。
ザ・夏!といった雰囲気の葉付きのものがズラリと並んでいたはずなのに、いつの間にかそのスペースは縮小され、カットパイナップルが増えていた。
やはり着々と……。
しかし、実際には9月半ば過ぎ頃まで暑いと感じることが多いため、体の熱を下げながら夏からの疲労を緩和してくれるパイナップルは何かとお役立ちフルーツである。
「初物」という響きと共に秋の味覚に手が伸び始める頃でもあるのですが、体の声を聴きながら、パイナップルの力を借りつつ本格的な秋に備えてみるのはいかがでしょうか。
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
パイナップル、お嫌いでなければチラリとのぞいていってくださいませ。
先程も少し触れたのですが、パイナップルは体を冷やすフルーツのひとつです。
まだまだ残暑が厳しいけれどクーラーの冷たさに違和感を覚えるこの時季は、体調も揺らぎやすくなりますが、
フルーツの力を上手に借りると、体に余計な負担をかけることなく熱を取り除きつつ、夏の疲労を回復させ、栄養を補給することができます。
パイナップルに含まれている酸味はクエン酸と言って、体内にためこまれている疲労のもと(乳酸)を分解してくれると言われています。
更に、夏の暑さや日差しなどによるストレスが加わり、普段以上にビタミンCが消費されています。
ビタミンCが不足すると、ダメージを受けたお肌の修復が追い付かずにお肌の調子が揺らいだり、免疫力が落ちたり、疲れが取れにくくなったりと、様々な不調を招くきっかけになりますが、パイナップルにはビタミンCもたっぷり含まれています。
ビタミンCだけでなく、その他のビタミンも含まれているため、汗によって失われたビタミン補給も同時に行われます。
夏の疲れやダメージを夏のうちに取り除くことができれば、次にくる季節による肌ダメージや体調の揺らぎのきっかけを軽々と跳ね返すことも可能です。
そして、意外にも夏の疲れが残っていることが多いのは胃腸です。
冷たいものに慣れてしまっていたり、手軽なものを食べる機会が増えていたことで食物繊維が不足しており、想像以上に胃腸が弱っていることも。
このようなときに働いてくれるのは、パイナップルに含まれている酵素です。
胃腸を整えたい場合には、食後のデザートに、加熱処理されていないフレッシュなパイナップルを選ぶことで、
食事で摂ったたんぱく質をスムースに分解する手助けしてもらうことで胃腸への負担を和らげ、腸内の老廃物も分解してもらえると言われています。
パイナップルは、梅雨頃から8月頃までが旬ですが、一年中売られているフルーツです。
この時季は、残暑による体の熱や疲労を取り除いて、秋冬も思いっきり楽しむことができる体作りに。
その他の季節は、必要な効果を求めて美味しく楽しく、パイナップルを味わってみてはいかがでしょうか。
何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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