突然ですが、『蓮』と『睡蓮』の違いってご存知ですか?
世の中には似ていて見分けがつきにくいものがあります。
お魚の『カレイ』と『ヒラメ』もどっちかな?と思うことありませんか?
生きていく上で、どちらがどちらでも支障は無いかもしれません。
でもこれが人だったらどうでしょう?
自分が瓜二つの双子だったとして、
似ているんだし、どちらがどちらでもいいよねと言われたら。
似ているけれど違う!って言いたくなると思うのです。
もの言わぬ『蓮』と『睡蓮』ですが
この機会に、ちょっとだけ彼らの事を知ってみてあげませんか?
まずは、それぞれの特徴を簡単にお話しましょう。
『睡蓮』は朝に開いて、夕方に閉じるのですが、
これを3日(3回)繰り返すと寿命がきてしまいます。
この目覚め(花が開く)て、眠る(花が閉じる)様子を人間に例えて
睡眠をとる蓮、という事から『睡蓮』と言うんです。
西洋ではウォーターリリーと呼ばれているので
『水蓮』という漢字の方もいらっしゃるかもしれませんが、正しくは眠る『睡蓮』です。
花言葉は、「清純な心」「信仰」「信頼」などがあるのですが、
古代エジプトでは太陽のシンボルとされていて、エジプトの装飾や神話に多く登場します。
ここから「信仰」とされているという説があります。
それにしても、3日間という寿命。
あなたはこれを短いとりますか?十分ととりますか?感慨深いお花ですね。
『蓮』は植物の中で最も古い植物と言われています。
睡蓮とは開花時間が若干異なりますが花の寿命は睡蓮と同じ3日です。
蓮には「はちす」と呼ばれていた時代があります。
これは、蓮の花床が蜂の巣のように見えたため。
この「はちす」がなまって『蓮』になったのだそう。
西洋ではロータスと呼ばれていいます。
花言葉は「神聖」「清らかな心」などがあります。
花言葉も、なんだか似ていますね。
区別がつき難いことも頷けます。
仏教では泥水の中から清浄な美しい花を咲かせる姿が
仏の智慧や慈悲の象徴とされているのだそうです。
そう言われてみると、お寺の池などで見かける事が多いかもしれません。
また、中華料理店などで使う「れんげ」。
正式名称は「散蓮華-ちりれんげ-」と言うらしいのですが
蓮の花から一枚の花びらが散った様子に見立てられて名付けられたのだとか。
この事を知ってからの私は、
中華料理やラーメンを食べる時に一瞬、『蓮の花』が脳裏をよぎります。
さて、最後に見分け方です。
『睡蓮』の花は水面近くに浮くように咲いていて、葉っぱに切り込みがあります。
『蓮』は水面からにょきーっと茎が出ていて水面から離れた上の方で咲き、葉っぱに切れ込みはありません。
お花の位置、茎、葉っぱの切れ込みでチェックです!
物事をひとつひとつ丁寧に知っていくと
昨日まで似ていると思っていたことが全く違っていたことに気づいたりします。
色んな視点から生活を、人生を見る。
そして、生活を、人生を、カラフルで豊かなものにしていきたいものです。