5月1日は、愛とスズランの日でしたが、いかがお過ごしだったでしょうか。
ワタクシ柊希は、普段と変わらぬ1日を過ごしておりましたが、
変わらぬ日常も、とても愛おしい時間だと感じております。
スズランの日と言えば、以前、スズランのお話をさせていただきました。
スズランは男女のご縁を結ぶシンボルです。
そして現在は、男女のご縁に限らず、親しい人や家族、お世話になっている方々などへ
感謝の気持ちを伝えるときに贈ったり、
大切な人の幸運を祈って贈る風習があります。
また、たくさんの花言葉を持っている花でもあります。
スズランの花言葉には、
「幸福の再来、純粋、平静、純潔、仲直りをしよう、自然な美しさ、癒し、
ずっと前から好きでした、
あなたの美しさ以上に、あなたを飾るものはありません」といったものがあります。
花言葉を見た時に、関連性のある言葉、関連性のない言葉などが
同じ花の花言葉として挙げられていることがあります。
これは、様々な国に残る伝説や神話、歴史、
宗教的な事柄、国民性などがもとになっていることが理由です。
日本で生まれた花言葉の多くは四季から連想できるようなものが多いため、
花言葉から季節や季節の風景を想像できるようであれば、
それは日本生まれの花言葉かもしれません。
そして、今回のお話に登場しているスズランには、
少々ダークな裏花言葉というものがあることをご存知でしょうか。
スズランの裏花言葉は、「あなたの死を望みます」というもの。
スズランの花には毒があり、口に含みますと嘔吐などの症状が出たり、
命を落としてしまうこともある注意が必要なお花だと言われています。
私は、このスズランの毒性から生まれた裏花言葉だと思っていたのですが、
実際には、スズランによく似たスノードロップというお花の花言葉を、
いつの間にか混同してしまったというのです。
花の形が似ていたばっかりに、
誤った裏花言葉を持つことになってしまったスズランが少しばかり気の毒なので、
スノードロップが持っている、
スズランの裏花言葉となってしまったストーリーも書き記しておきたいと思います。
スノードロップは、日本では待雪草(マツユキソウ)という名で親しまれているお花です。
こちらがスノードロップ(待雪草)のお花なのですが、白くて可愛らしいお花です。
スノードロップにもいくつかのストーリーがあるのですが、
その中のひとつは、イギリスのある地方で語り継がれている、このようなストーリーです。
恋人の死を知った女性がいました。
悲しんだ彼女はスノードロップ(待雪草)を摘み、亡くなった彼の傷の上に置きました。
恋人が目を覚ますことは無かったけれど、
恋人の体は雪のしずく(スノードロップ)になったと言います。
このストーリーが言い伝えとして残っている地方では、
スノードロップは死を連想させたり、死を招く縁起の悪い花だと言われており、
家の中に持ち込まない風習があるのだと聞いたことがあります。
このような背景から、「あなたの死を望みます」という花言葉が生まれたのだと言います。
一方、スコットランドでは年末にスノードロップ(待雪草)を見つけることができたなら、
翌年はたくさんの幸運に恵まれる、とも言われています。
スノードロップ(待雪草)もスズラン同様に、
とても可愛らしいお花でハッピーモチーフでもあります。
見かけたら毛嫌いせずに愛でてあげてくださいませ。
そして、まだ5月上旬ですので、スズランを見かけることもあるかもしれませんね。
機会がありました際には、スズランが持つ様々なストーリーを
チラリと思い出して楽しんでいただければ幸いです。
ここへ足を運んでくださった皆さんの1日が、キラッとした時間でありますように☆彡
関連記事: