雲ひとつない空を、ひたすらぼーっと眺めたり、
大自然の中で木々を眺めていると、
知らないうちに目の奥に込めてしまっていた力がゆるゆると緩んでいくのが分かる。
昔の人たちに比べて、私たちの目はお疲れなのだろうなと思う。
一歩外に出れば、様々な景色が目に飛び込んでくる。
街中であればカラフルな看板に電飾、
文字が動く電光掲示板など目は一度に沢山の情報を認識しているのだ。
それに加えて、テレビに携帯電話、スマートフォンに、タブレットにパソコンと、
いつ、何処にいても情報を得られる代わりに、やはり目は酷使され続けている。
それだけではない。
様々な物に囲まれた生活環境の中で
小さな子供を見守る時だって無意識のうちに目を酷使してると思うのだ。
しっかりと自己メンテナンスをしていたつもりだったのだけれども、
久しぶりに、あの嫌~な症状がやってきた。
自分の意思に反して瞼がピクピクッと動く、あれだ。
一人の時に起こって良かったと自分の瞼が小刻みに揺れる感覚を意識しながら思う。
この症状、一見地味に見えるのだけれども誰かとの会話中に起こると
自分では止める事が出来ない上に、
会話している相手にも直ぐに気づかれて指摘されてしまうのだ。
しかも会話を戻したところで、
時々相手の視線が私ではなく私の瞼のピクピクへ向けられるのだから
恥ずかしさが先に立ち、こちら側としては内心、話どころではない。
そんな話を鍼の先生にしてみた。
年も近く、同じ女性という事もあって頼りになるお姉さんという感覚があり
ざっくばらんに話をさせていただける有難い存在だ。
私の話に「あぁ、確かにね」と笑いながら同意した先生が更に続けた。
「仕事でもプライベートでも目を酷使しているからだよ。
パソコンや携帯を手放せないでしょ?あとは、睡眠不足だね。」
話を続けながら、私の首や肩にささっと触れる。
「首や肩がカッチカチに固まっているけれど、
こちらを解したところで直ぐに戻ってしまうから目にお灸をしようか」
ニヤリと笑う彼女に一瞬ひるんだ私。
「え…目にお灸?いやいやいや…なんだか怖いので別の方法で。」
まぁ、やんわりと私の申し出は却下されてしまうのだけれども。
瞼がピクピクッ痙攣するのは、
目元の血の巡りが一瞬悪くなって起こるのだそう。
そして慢性的な首や肩のコリは眼精疲労からくるものも多く、
首や肩をケアするだけでは、いたちごっこなのだとか。
瞼や目の周りがピクピクッと痙攣し始めたら
○携帯や、パソコンなどの作業を中断して目を休めたり
○指の腹の柔らかい部分を使って瞼や目の周りをを左右交互に、
軽く弾ませるようにタッチしてマッサージをしたり、
○目を閉じて背伸びをしてみたり、
○カフェインが多く含まれるコーヒーやお茶の量を減らしたり、
○いつもより多めに睡眠をとったり、
○入浴時に湯船に浸かりながら温めたタオルを目の上に乗せることで
改善されるのだそうです。
改めて日常のちょっとしたことが体のケアに繋がっているのだなと再認識しつつ
されるがままの私の状態はというと、
「くるみ灸」なるものを施されていました。
その様子を写メに撮って後で見せられることになったのだけれども、
怖いといいますか、
カッコ悪いといいますか、
自分のこんな姿、誰にも見せられない……と思うのでありました。
もちろん、両目に乗せられます。
しかし、このくるみ灸、驚くほどに目がスッキリ軽くなって目のクマもなくなります。
目の周りの血流を良くするすると嬉しい効果が沢山あるようです。
漢方で目に効く菊の水に付け込んだ「くるみ」を乾燥さてて
殻の上にお灸を据えて瞼の上に置きます。
じわ~っと目の奥から温められて、
ほんのりと心地よく優しい香りが漂って気持ちがいいのです。
くるみ灸をしなくても、ご自宅ケアもできますので、
何をしても肩や首のコリ、疲れが取れないあなた、
アイケアをしてみてはいかがでしょう?
携帯でお気に入りサイト内をお散歩するのが好きなあなた、
お子さんから目が離せず肩が張っているあなた、
お仕事でお疲れのあなた、
グットコンディションでお散歩を楽しめるように、見守る事ができるように、
お散歩終了後は目の周りのマッサージをしてみてはいかがでしょう?
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