ネットラジオを耳で拾いながら、ちょっとした作業をしていた時のこと。
んんっ?!!と私の耳に力が入り作業の手が止まった。
ネットラジオから聞こえてきた言葉は、「ぱにゃにゃん」、「ぱにゃにゃんだー」というもの。
そこでは世界各国の可愛い響きの挨拶を紹介していたのだけれども、
その日に紹介された挨拶の中で群を抜いて響きが可愛らしかったのだ。
これはラオスの言葉で、「頑張るね(ぱにゃにゃん)」、「頑張ってね(ぱにゃにゃんだー)」という意味なのだそう。
音の響きを無意識に脳内で日本語変換しながら聞いてしまう日本人の私にとっては、
なんて柔らかくて可愛らしい響きなのだろう、と思った。
初めて知った言葉をなんとしても使いたくなってしまった私は、
気心知れた友人にSNSでメッセージを送りつけた。
実際に送ったメッセージの文面は日本語混じりのラオス語で、これだ。
「私もぱにゃにゃん、だから○○もぱにゃにゃんだー」
仕事中の友人からしてみれば何とも迷惑な話だ。
直ぐに返された返事には短く「はっ?」とだけあった。
既に仕事の邪魔をしているのだけれど、
友人の仕事の邪魔をしてもいけないと思った私はそのまま自分の仕事へ戻った。
しばらくして、スマホを覗いてみると、放置された友人の謎解きメッセージがズラリと並んでいた。
種明かしをすると知人も気に入ったようで、
しばらくの間「ぱにゃにゃん」と「ぱにゃにゃんだー」が行き交った。
数日かけて十分にラオス語を堪能し、とは言ってもこのふた言だけなのだけれども、ふと思う。
私は「ラオス」を知った気になっているけれど、
実際には、国名と東南アジアにあること、メコン河があったはず、というくらいしか知らない、と。
まず、場所はこの辺りだった。
国旗はブルーと赤に白い丸が映える、このようなデザイン。
ラオスは、「アジア最後の楽園」と呼ばれるほど自然が豊かで、
昔ながらの原風景が広がる中、みんなが笑顔で暮らしている国なのだそうです。
人々は大らかで優しいらしく、旅行で行かれた方でリピーターになる方々が多くいらっしゃるのだとか。
街の建物は、フランス植民地時代のヨーロッパ風とアジアの素朴さが融合した
異世界へトリップしたような雰囲気です。
寺院も多く古代遺跡も多数現存しており、
少し調べただけでも、「アジア最後の楽園」と言われていることに頷くことができました。
あの日、偶然耳にした言葉は、このような素敵な国で使われている言葉だったようです。
ここへ足を運んでくださった皆さん、今日も一日、ぱにゃにゃんだー。