先日、話題にさせていただいた「たまご酒」ですが、
こちらは日本酒がベースなので苦手と言う方もいらっしゃるかと思います。
今回は、たまご酒の西洋版と言われることが多い
牛乳ベースの「エッグノッグ」のお話を少し。
エッグノッグの起源は諸説ありますが、
もとはイギリスで誕生した飲み物だと言われております。
ノッグと言うのは、木彫りのマグカップのようなものを指す言葉なので、
当時はそのような木彫りのマグカップでエッグノッグを楽しんでいたのでしょう。
使う材料は牛乳、卵、ブランデー、お砂糖といったシンプルなものですが、
当時はどの材料もとても高価で貴重なものでした。
ですから、エッグノッグはクリスマスシーズンや新年のイベント時に口にする
スペシャルメニューだったのです。
そして、今では日本で昔から飲まれている「たまご酒」と同じように、
栄養補給と風邪菌対策、免疫力アップに体ぽかぽか対策にと、
寒い時期に飲む飲み物として定着しています。
ヨーロッパではノンアルコールのエッグノッグもあり、
牛乳パックのようなお手軽スタイルでも売られています。
エッグノッグはアルコール入り、ノンアルコールと好みで選ぶことができる上に、
幅広いアレンジがきく飲み物ですので、
たまご酒が苦手な方は、今年の冬はエッグノッグでほっこり温まってみてはいかがでしょう?
エッグノッグの材料は牛乳、卵、お砂糖が基本で、
ここにお好みでブランデーやラム酒などの洋酒を加えます。
お菓子作りをされる方は基本の材料を見るとお分かりかと思いますが、
この材料はバニラアイスクリームやプリンと同じなので
お味の想像もつきやすいのではないでしょうか。
ここにシナモンやナツメグ、洋酒、生クリームやコーヒーなど、
お好きなものを加えて自分好みの味、ご家庭の味を作っていきます。
|エッグノッグの作り方(基本レシピ)
【材料】卵黄1個、牛乳150ml、お砂糖かハチミツをお好みで。
【作り方】
(1)卵黄にお砂糖(ハチミツ)を入れて、白っぽくなるまでかき混ぜる。
(2)(1)に牛乳を加えてしっかり混ぜ、弱火でかき混ぜながらゆっくり温める。この時、お好みで生クリームを加えるとコクがでてまろやかさが増します。
(3)とろっとしたら出来上がり。甘くて温かくて、ふわとろのエッグノッグを召し上がれ。※冷やしても美味しいです。
(注意1)火が強いと卵が固まってかきたま汁のようになってしまうので(お嫌いでなければ、かきたまスタイルもOK)火加減は慎重に。
(注意2)アルコールを加えた場合は飲んだ後の車の運転はNGです。ご注意くださいね。
これが基本のエッグノッグなのですが、
私がイギリス人の方から教えていただいたエッグノッグのお楽しみはここからでした。
(アレンジ1)基本レシピにお好みの洋酒をティースプーンで1杯~お好みの分量を加える。これは、もう、ご想像通り、大人のデザートドリンクです。ブランデーやラム酒、コニャックなど加える洋酒によってお味と香りが変わりますので、お好きな組み合わせを探してみて下さいませ。
(アレンジ2)基本レシピにシナモンやナツメグなどのスパイスをトッピングする。これも大人のデザートというお味です。エッグノッグは甘いので、このピリッとしたスパイスがとても良くあいます。シナモンを加えると、シナモンの嬉しい効果もプラスできるので、美容と健康にも良い1杯に仕上がります。
(アレンジ3)基本レシピにホイップクリームをトッピングする。しっかりデザートとして甘さも味わいたい方やお子さまにピッタリです。
(アレンジ4)基本レシピを作る際に牛乳を減らして、減らした分濃い目に淹れたコーヒーを加え、生クリームも加えると、コーヒーの苦みがクセになる大人のホットドリンクに仕上がります。お好みでラム酒を加えても美味。
(アレンジ5)私が一番驚いたのは、エッグノッグは飲むだけではないと知った瞬間でした。基本レシピ、アレンジレシピ、お好きなエッグノッグで作るフレンチトーストを出していただいた時には、目から鱗が落ちました。材料を見れば納得できるのですが飲み物だという先入観がありましたので、テンションが上がりました。イギリス人の方でしたので、アルコール入りのエッグノッグのフレンチトーストにホイップクリームとハチミツが添えてありまして、私には甘すぎましたが、自分好みの甘さに調節さえすればエッグノッグのフレンチトーストはおすすめです。
たまご酒が苦手な方でもエッグノッグは楽しめそうだと思いませんか?
寒い夜の家族団らんタイムのお供に、
ほっと一息、自分だけのスロータイムのお供に、
クリスマスのお供に、
ご興味ありましたら、あなた好みのアレンジでお楽しみくださいませ。
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