ふらりと立ち寄ったワイン専門店でハニーワインを見つけた。
ハニーワインは、ヨーロッパで古くから親しまれている、ハチミツを発酵させて造ったワインで日本ではシンプルに蜂蜜酒と呼ばれることもある。
ハチミツには、ビタミンB群をはじめとする豊富なビタミン類やミネラル、アミノ酸にブドウ糖といった栄養補給をしながら疲労を回復させ、美容と健康を細胞レベルから底上げしいてくれる栄養素がたっぷり含まれている。
これらの栄養素は、お酒に姿を変えたハチミツからも摂ることができると言われている。
このような面をみると薬膳酒のような印象を抱くけれど、その味わいは、デザートワインのように甘いものから、さっぱりとした甘さ、すっきり辛口など幅広い種類があるため、好みによって選ぶことができる点も人気の理由だ。
更に、冷たく冷やして飲むのが美味しいのはもちろんなのだけれど、これからの季節は温めて少しずつ味わうのもいい。
国産のものはハチミツらしさを感じられる甘めのものが多いので、紅茶やコーヒー、ハーブティーなどにハチミツの代わりに加えるも良し、バニラアイスクリームに少し垂らして大人仕様のアイスクリームを楽しむも良し、アルコールを飛ばして老若男女問わず皆で楽しめるハニーワインのソルベ(シャーベット)にするのもおすすめだ。
どうしても飲みきることができなくても、心配ご無用。
みりん調味料の代わりに使用すると、煮込み料理にハチミツのコクと深みを加えることもできるのだ。
つい、お酒と食の話になってしまったけれど、冒頭での、ハニーワインはとても古くから親しまれているお酒だと言う話。
聞くところによれば、ビールや葡萄で作るワインよりも先に生まれたお酒で、古くは花嫁の両親から新婚夫婦へ贈られることもあったという。
今のように栄養成分の詳細までは分からなかった時代だったにも関わらず、先人たちは実体験からハチミツの栄養価を知っており、夫婦の健康と子孫繁栄の意味が込められた贈り物だったそうだ。
そして、この「ハニーワイン」。
私たちが知る「ハネムーン(密月)」の語源だと言われている。
そうそう、幸せのレシピ集で登場する回数が多い『ハリーポッター』の話になってしまうのだけれど、ハニーワイン(蜂蜜酒)は、この作品に登場する、魔法使いであり、魔法学校の校長でもあるダンブルドアの好物でもあったと記憶している。
もし、秋の夜長の映画鑑賞や読書で作品に触れる機会がありました際には、ハニーワインを味わいつつ、ダンブルドアの飲み物をチェックしてみてはいかがでしょう。
この日の私のお目当てはハニーワインではなかったため、ボトルを持ち帰ることは無かったけれど、今年の秋の夜長のおともにそのうち……と思ったところでございます。
ハチミツをお嫌いでなければ、機会がありました際には、今回の何かしらをちらりと思い出しつつ、冒険気分で味わっていただければ幸いです。
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