少しだけ気が早いのだけれども、
私が春の風物詩のひとつだと思っているものに、“ぴかぴかのランドセルを背負った小学1年生たちの姿”というものがある。
体よりも大きく見えるランドセルに背負わされている感漂うあの光景は、
何度目にしても微笑ましいと思ってしまう。
ランドセルのぴかぴか感が薄れていくにつれ増える傷は全て本人の成長の証であり、
本人とランドセルとの間にある目には見えない絆なのだと思うのだ。
人が歩んできた道のりは顔に出る、などと言うけれど、
小学生の日々はランドセルから垣間見ることができるのかもしれない。
そしてもうひとつ。
体よりも大きかったはずのランドセルがいつの間にか体に馴染んで、
背負わされている感が姿を消していることに気付いた時、
見守っている側の胸の中には嬉しさの中にほんの少しの淋しさが溶け出す。
これもまた、目には見えない春の風物詩といったところだろうか。
私たちにとって幼少時代の思い出の品のひとつに挙げられることが多いランドセルは
とても良く出来たアイテムだと思うのです。
今はカラフルな物だけではなくリーズナブルな物も増えているそうで、
小学校へ通っている6年間の間に買い替えるという話も耳にはするのだけれど、
基本、6年間を通して使い続けられる品質でつくられています。
私たち日本人にとっては、この品質が当たり前だけれども、
海外の学生たちが使っているスクールバッグは耐久性に乏しい
ビニール製やナイロン製のものが多く、頻繁に買い替えることが当たり前。
成長著しい子どもの6年間に寄り添えるアイテムで在り続け、進化し続けているなんて、
世界中を見渡してみてもそうあるものではないのです。
そして、何方が仕掛け人なのかは存じ上げていないのですが、
今年の6月辺りにフランスでランドセルが発売されるようなのです。
私たちの知るランドセルとは少し仕様が変わるのだけれども、
日本の技術をベースにフランス向けに作られたランドセルだといいます。
しかも、驚くことに商品は子ども用と大人用の2種類。
日本でも大人仕様にデザインされたランドセルがありますが、
これが意外にもパリの街並みに溶け込むようなスタイリッシュな仕上がりなのです。
日本の文化がまた一つ世界に羽ばたき、
「カッコいい、クールだ」と発売前から期待されている模様。
この様子では、フランス仕様のランドセルが日本に逆輸入されるなんてこともありそうね、
と思いながらRANDSELLIER PARIS【ランドセリエ パリ】のサイトを覗いておりました。※下記にリンクあり
春はすぐそこまで。
ランドセルからそのような事を感じたのですが、
私が住んでいる場所は、今日も毛穴の奥がきゅきゅっと引き締まるような寒さでございます。
関連リンク&画像をお借りしています。:Randsellier【ランドセリエ パリはこちらから】
画像をお借りしています。:http://www.randsellier.com/ https://jp.pinterest.com/