書店の一角にある洋書が並べられた空間が好きで立ち寄ることがある。
そこには、ありとあらゆるカテゴリー、ジャンルの本が並んでいる。
ネイティブ並みの語学力を持っているわけではないのだけれど、
心躍る感覚と興味という原動力は、
時に、その時の自分に最も必要な力を引っ張り出してくれるような気がしている。
そう信じて疑わないお気楽さが、読みたい、何だか素敵な1冊のように感じる、眺めているだけでワクワクする、
そのような想いを後押ししてくれ、結果としてレジへと足が向いている。
全てを読むには力不足だと分かってはいるのだけれど不思議なもので、
足りない力は何とか補えるものなのだ。
案ずるより産むが易しとはよく言ったものだと思う。
そうして私の元にやってきた洋書もそれなりの数になってきた。
引越の度に手放すことも多いのだけれど、幾度もの選別作業から逃れ続けている本もある。
その中にイギリスの何処かにあった味のある本やで見つけた
皆さんもご存知の「くまのプーさん」がある。
「本を開くと、その本の中の世界での冒険が始まる」といったベタな映画の小道具として出てきても見劣りしないであろう装丁の1冊だ。
最近出版されたのであろうプーさんを前に、
我が家のあの1冊とは長いお付き合いになりそうだ、と思った。
プーさんと言えばディズニーの主要キャラクターだけれども、
ミッキーマウスと共演していないことにお気づきでしょうか。
ディズニーランド内でもそうですが、
キャラクター商品を見渡してみても両キャラクターの共演、
他のディズニーキャラクターとの共演、ともに無いのです。
これには、「権利」という大人の事情が絡んでいます。
プーさんはウォルト・ディズニー社のオリジナルキャラクターではなく、
使用権利はステファン・スレンジャー社という会社が持っています。
ウォルト・ディズニー社は、ステファン・スレンジャー社と原作者のご家族との間に、
プーさんに関する様々な使用許可契約を結びました。
私たちが動くプーさんを観ることができているのは、
この契約から始まったアニメーション制作のおかげです。
このような大人の事情があるため、使用料などを正確に算出する必要があり、
今のところ、プーさんはディズニーキャラクターと共演することができません。
もしも、プーさんとディズニーキャラクターの共演を目にされた時には、
とても貴重なスペシャルコラボレーション企画かと思いますので
思いっきりご堪能くださいませ。