入道雲がモクモクと空を覆っていた頃、
「低血糖になりがちで鞄の中やデスクの引き出しに甘いものを欠かせない」
という話を幾度か耳にしたのです。
幸せのレシピ集の中で様々な視点から血糖値というものに触れておりますが、
その多くが高血糖にフォーカスしたものです。
血糖値には正常値と呼ばれる数値の幅があり、
それよりも高い場合が高血糖ですが、当然、その逆である低血糖という状態もあります。
どうしても、糖尿病などを心配し高血糖を防ぐためのことに意識が向かいがちになりますが、
血糖値が低い状態にも注意が必要です。
私たちの体内では、日々、血糖値が上下しておりまして、
低血糖の原因が高血糖だったということもありますし、
高血糖を意識するあまり、低血糖の症状を引きこしてしまうこともあります。
何ごともバランスが大切なのだと思うのですが、
バランスを取るにも、それぞれを知っていなくてはバランスの取りようがありません。
そこで今回は、低血糖という視点で血糖値を見てみたいと思っております。
普段、体調などに問題がない方で、
血糖の値を左右するようなお薬を服用していない状態でのお話です。
お時間がありましたら、柊希の脳内整理にお付き合いいただきつつ、
あなたの暮らしの中で、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
低血糖とは、血糖値が正常値よりも低くなった状態のことを指します。
ですが、日常生活の中では自分の血糖が、
どのような状態なのかということは分かりませんよね。
自分の血糖値が下がっていることをどのようにして感じ取るのか。
まずは、その辺りからおさらいを。
低血糖というのは、脳のガソリンと言われているブドウ糖が、
血液中に不足している状態のことです。
脳のガソリンが不足するわけですから、体は脳を休ませようとして眠くなります。
脳がお休みモードに切り替わろうとしますので、
手が震えたり、集中力がきれたり、やる気がなくなったり、
何となくイライラしてしまったり、空腹感が増すなど様々な症状が体に表れます。
これは一般的に多く表れる症状の一部で、
症状の現れ方はや度合いも人それぞれですので、気付く人、気付かな人もいるかと思います。
私の場合は非常に分かりやすく空腹感に手の震えがセットで現れます。
このような症状は体からのお知らせ機能のようなものなので、
慌てる必要はないのですが、知っておくと体に変な負担をかけずに済みます。
「変な負担」と言いますのは、
このような症状が表れたら、人は「あー、お腹が空いた。何か食べよう。」と思い、
食事や間食という形で何かしらを口にすると思うのです。
ですが、急に糖分や糖質を多く含む食品を大量に口にしますと、
血糖値を急上昇させてしまうことになります。
低血糖は回避できますが、体は、急上昇してしまった血糖値を早急に下げるべく、
今度はインスリンを分泌します。
こうなってしまっては、私たちの体内では血糖値が激しく上下し、負担になってしまうのです。
この激しい上下の繰り返しが日常化してしまいますと、
体の機能が正常に働かなくなり、インスリンの適量分泌ができず、
常に「低血糖」という状態を招きかねません。
ですから、このような時には、キャンディーをひと粒だけ、チョコレートをひと欠片だけ、
お砂糖やハチミツを少しだけ飲み物に入れる、
このような感じで、ほんの少しだけ体に糖分を入れて血糖を安定させるとよいかと思います。
本格的な間食やお食事は、それからでも十分間に合います。
血糖値という視点からだけではなく、
栄養が過度に摂取されることも防ぐことができますので、
自然と胃腸を労わったり、ダイエットにも繋がります。
自分の血糖値が下がってきたときの体のサインに気付くことができれば、
美容と健康の広範囲をカバーできるという仕組みでもあります。
高血糖と低血糖は別ものであるように感じてしまうことがありますが、
密接に繋がり関わっているものです。
関係性を知ってみると、暮らしの中の様々なシーンで
自分の体に対する、ちょっとした気遣いができるのではないでしょうか。
笑うのも、泣くのも、楽しむのも、頑張るのも、健やかな身体があってこそ。
今日も、身体にちょっぴり良いこと、してみませんか。
いつも、柊希の脳内整理にお付き合いいただきまして、ありがとうございます☆彡
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