あるお宅の前を通ったら立派な柿の木に橙色の実があちらこちらに実っておりました。
秋の青空に映える橙色の柿を見ていたら、
すっかり秋も深まっているのだなと、しみじみと。
技術が進歩して大好きなフルーツを季節問わず口にできるありがたい時代だけれども、
柿は秋の味覚、そのようなイメージ、ありませんか?
柿は近年、ヨーロッパでとても人気が出ているフルーツのひとつです。
スペイン語でも柿はKakiと呼ばれていますし、
多くの国でKakiという呼び方で通じるほどです。
海外での人気も急上昇中の柿は美味しいだけではなく、
「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉が生まれているほどに栄養価も素晴らしいのです。
今回は、私たちにとってはお馴染みのフルーツである柿が持つ
見落としがちな栄養や効果を簡単に覗いてみませんか?
【柿はどのような栄養をお持ちなのかしら?】
ビタミンCに始まり、ビタミンA、カリウム、タンニン、
ちょっと耳慣れないのですがβークリプトキサチンといった栄養素が特に豊富です。
フルーツですので皆さんもビタミンCは想定内だと思うのですが、
この時期から口にする機会が増える蜜柑と比較するとその量、2倍。
秋から冬にかけて寒さが増していく季節というのは、
免疫力の低下による風邪をはじめとする病気が気になりますので、
出来るだけ小まめに効率よくビタミンCを摂取しておきたいところです。
柿はビタミンCをたっぷりと含んでいますので、
体の土台サポートをしてくれる心強い秋のレスキューフルーツです。
そして、幸せのレシピ集でも度々登場する、
美肌の敵、健康の敵とも言われている活性酸素。
これを抑える抗酸化作用も柿は備えています。
風邪をはじめとする様々なウイルス対策として粘膜も強くしておく必要がありますが、
その為のビタミンAも抜かりなく含まれています。
耳慣れないβ―クリプトキサチン。
これは、強力なガン抑制作用がある成分だといわれているようです。
しかも、単体ではなくビタミンCと合わせると、その力を存分に発揮してくれるようなのですが、
柿にはビタミンCもたっぷりなのでお手軽です。
最後に、タンニンと、カリウムですが、
この二つの栄養素が合わさると、二日酔いの回復に効果絶大です。
タンニンはアルコール成分を分解してくれますし、
カリウムは体に不要な塩分その他を大敗に排出する利尿作用があります。
カリウムの持っている余分な塩分を体外へ押し出す作用は、
浮腫みを解消するだけなく、高血圧の予防にも力をかしてくれます。
二日酔いの翌朝は、胃腸がお疲れですので、
柿の栄養が細胞に浸透しやすいようにしっかりと噛んでお召し上がりください。
これからの季節は楽しイベントも続きます。
二日酔いや、外食による塩分過多などが気になりますよね。
このような時期は、ビタミンCと一緒にタンニンやカリウムを一緒に摂取できる柿はまさにレスキューフルーツです。
お子さんは風邪予防に、
男性陣には二日酔い改善、不要な塩分排出、高血圧予防のために、
女性陣には美容と健康のために、朝食時に柿を召し上がってみてはいかがですか?
口にした人に必要な栄養が必要な所に届きます。
【柿を食べる時に注意するポイントは?】
ただ、どのような食材も美味しいからと言って単品の「ばっかり食べ」は良くありません。
柿にも注意ポイントがあります。
柿は、しっかりとした食べごたえのある食感のフルーツですので、
摂取しすぎると消化不良や、便秘を起こしてしまいます。
また、二日酔いの改善を手助けしてくれるタンニンですが、
タンニンは鉄を吸い寄せてしまうため鉄分不足になることもあります。
ひとりで何個も食べられるフルーツではないと思いますが、
食べ過ぎずに注意して、1日に1~2個を美味しく召し上がってくださいませ。
旬の物には旬ならではの嬉しい力が凝縮されているものです。
お嫌いでなければ、旬の味覚の柿を味わいながら
レスキューフードとしての力も活用してみてはいかがでしょうか。
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