私の周りには、男性、女性を問わず、健康診断の結果が届くと、
まずは体重や体脂肪率を確認し、
次に血液検査による中性脂肪やコレステロールの数値を確認すると仰る方が多いです。
先日も、「何とかならないかな、中性脂肪……」という知人のフレーズに遭遇したばかり。
中性脂肪は、私たちの体内にある脂質のひとつですが、
中性脂肪に対してネガティブなイメージを抱く方は多いようですね。
食生活の様子や食べ物の好みがしっかりと表れる数値で、
気を抜くと、ぐぐーんと数値が上がり、
下げようと様々なことを試みるも、今度はなかなか下がってくれない強者です。
お医者様から指摘される方が多い項目でもあるように思います。
中性脂肪が高くなる原因は体質やライフスタイル、食生活と様々ですが、
医療従事者の方のお話によりますと、
この原因には男性と女性で、はっきりとした違いがでるのだとか。
男性であればお酒が好きな方や、
オンオフを問わず、お酒の好き嫌いを問わず、お酒を飲む機会が多い方が高くなりがち。
原因のきっかけが、お酒から始まっていることが多く、
お酒と一緒に楽しむ食事内容が知らぬ間に偏っていたり、
お酒によって食べたものの栄養素の吸収率が上がっていたりと、
原因が少しずつ連鎖していき、数値として表れてくるのだそう。
一方女性の場合は、お酒は飲まないけれどお菓子が好きだという方、
食べているお菓子の量はそれほど多くはないけれど、
ちょこちょことお菓子を口にしていたり、お菓子を口にすることが習慣になっている方が、
中性脂肪が高くなる傾向にあると言います。
もちろん、男性のお菓子好き、女性のお酒好きもいらっしゃいますので、
男女で分けなくても良いのですが、そのような食生活が影響しているようです。
この、なかなか下がってくれない中性脂肪を減らす働きがあると言われているものの中に
オメガ3系脂肪酸というものがあります。
一時期ブームになった“えごまオイル”や、青魚に含まれている“DHAやEPA”がこれです。
オメガ3系脂肪酸は、中性脂肪を減らすだけでなく、
細胞膜に柔軟性を出す働きがあり、お肌のコンディションも整えることができると言われ、
健康や美容に良いと言われる様々なサプリメントにも含まれています。
オメガ3系脂肪酸を不足させないためにはサプリメントの力を借りることも効果的ではありますが、
体質や体内環境によってはサプリメントの栄養を上手く吸収できなかったり、
知らぬ間に過剰摂取状態になって分解しきれずに
関連臓器に負担をかけてしまうこともあるといいます。
このようなことから、オメガ3系脂肪酸は、
できるだけ小まめにお魚から摂取するのが良い、という見解が増えつつあると聞きます。
下処理が済ませてあるお魚も多々ありますが、
骨や皮などの生ごみの処理を気にして、お魚の出番が少ないご家庭も多いのだとか。
このような時には、お刺身をお味噌汁の具材として使うのも、ひとつの方法です。
私の実家では、お刺身をお味噌汁の具材として使うことがあったため、
このような食べ方でもオメガ3系脂肪酸を摂取できているのか、
栄養士の方に尋ねたことがありました。
返ってきた返事は、是非続けて下さいとのこと。
理由は、お刺身をお味噌汁の具材として使うと、
火を軽く通すだけで食べることができるため、貴重な栄養素であるオメガ3を十分摂取できるのだとか。
私は更に、ゴマやショウガ、柚子胡椒や七味、ネギやミョウガ、シソなどの薬味を
その時々の気分やお野菜との相性でプラスするのですが、
味のアクセントにもなりますし、寒い時期は体を内側から温めることがでるので重宝しています。
えごまオイルを召し上がっている方は、このお味噌汁に少しプラスしても良いかもしれませんね。
骨などの心配が要らないことから小さなお子さんから大人、
ご年配の方まで一緒に楽しめますし、この時季は体も温まります。
お魚不足を感じたとき、
中性脂肪を減らしながら美肌ケアをしたいとき、
体を温めながらラクして体内環境を整えたいとき、
まずは手軽にお刺身を使ったお味噌汁は、いかがでしょうか。
冷蔵庫の中にあるお野菜も一緒に美味しく召し上がれ。
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