最寄駅から自宅へ向かう道すがら、新しくオープンしたヨガスタジオを2軒ほど目にした。
徒歩圏内に何軒あるのだろうか、そう思ってしまうくらい、ここ数年で随分と増えたように思う。
一見簡単そうに見えるけれど、呼吸を丁寧に行いながら作る一つ一つのポーズは、
見た目と想像以上に体に響き、
体の隅々にまで酸素と血液を送り届けてくれる万能なストレッチだ。
身体のバランスを整えながら身体の中の詰まりを取り除いていくと、
肩コリや浮腫み、疲労などを解消しながら、
心身をリフレッシュさせ、様々な嬉しい効果をもたらしてくれることで注目されている。
今、自分の呼吸が浅いのか深いのか。
身体が緊張していないか、強張って無駄な力が入っているところがないか、
違和感を持っているところはないか、私たちは意外と気付けていなかったりする。
小さな不調を「いつものこと」「今だけのこと」そう思ってやり過ごすうちに違和感にも慣れ、
ある日突然現れた症状に右往左往するのだ。
もし、私たちの体が声を発することができるならば、
「だから言ったじゃない」そう言われてしまうのかもしれない。
小さな不調、小さな疲れも、こまめに取り除いておきませんか。
自分のことは、自分が率先して構ってあげないと、
人任せでは痒いところに手が届かない、と思うのです。
そこで、まずはスキマ時間に椅子を使ったヨガ、チェアヨガを行ってみませんか。
最近、見聞きする機会が増えているチェアヨガは、椅子に座りながら行いますので、
道具やウエアは不要です。
体力や筋力が落ちていても行えるため身体を痛めてしまうこともありません。
ポーズを選べば、仕事の合間や家事の合間にも行えます。
チェアヨガと名付けられているようですが、
座っているときも、時々、身体をほぐしましょう、伸ばしましょう、そのような気軽なストレッチです。
【ゆっくりと深い呼吸を丁寧に行いながら、お好きなポーズで身体を伸ばします。】
【1】手を上げるポーズ
座ったまま、両腕を耳に付けるようにして腕から指先までを頭の上へと伸ばします。
指先を糸で釣り上げられているようなイメージで引き上げます。
この時に、下腹辺りの腹筋を意識しながら伸ばすと、じわーっと腕から肩、
肩から肩甲骨辺りへ血が流れていく状態を感じることができます。
両腕を天井へ向けて伸ばすだけなのですが、時間をかけますと、地味に負荷がかかります。
【2】ねじりのポーズ
椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばします。
右脚を左太ももの上に乗せて足を組み、左手は右膝を掴み、右手は椅子の背もたれを掴みます。
右肩を後ろに引くようにして上半身を右側にひねります。
この時、息を止めないように注意しながらウエストや肩周り、肩甲骨部分などが伸びているのを感じます。
これを数回繰り返し、反対側も同じように行います。
【3】天使の羽をストレッチ
余力があれば、過去記事でお話させていただいている、こちらのストレッチも。
たったこれだけで変わる?
と思ってしまうような小さなことも変化であり、ハッピーの種だと思うのです。
無理をせずに自分のペースで身体を動かすしますと、自然と呼吸が深くなります。
あとは芋づる式に、自立神経が整えられ、血圧が安定したり、リンパの流れが良くなったり、
むくみが緩和してきたり、お肌のツヤや血色が自分本来の状態に近づいてくるなど、
身体に嬉しい変化が現れます。
もちろん、見た目だけではなく細胞や筋肉にも新鮮な空気や栄養がしっかりと届きますので、
細胞レベルから健やかな状態を作ることができます。
座ったままでも通常のヨガで得られる効果は得られるようですので、
慢性的な違和感があるならば、お仕事の合間に、お化粧直しの後に、
家事の合間に、読書の合間に、夕飯づくりの前の15秒、チェアヨガはいかがですか?
慣れてきたら新しいポーズにトライしたり、
その日の気分でポーズを変えてみるのも良いかと思います。
恥ずかしがらず、罪悪感も感じずに、自分にも手をかけて、
自分純度100%の状態で日々を心地よく過ごしてまいりましょ☆彡
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