いつか辿り着けたなら……、数年前からぼんやりと思っていたことがある。
行きつ戻りつを繰り返しながらも、進めているように思っていたのだけれど、
ふと、不安や諦めを感じた自分が、もうこの辺りでいいかなと私を煙に巻くようなこともあった。
その度に、思い直して進んできたのだけれど、あら不思議。
気が付けば、ぼんやりと眺めていた場所をいつの間にか通過していることに気が付いた。
今できること以上のことはできないのだから、目の前のことを一つずつ。
多分、それでいいのだろう。
そのようなことを思いながら、ポストから取り出してきたばかりの郵便物の仕分けをしていると、結婚式場のチラシが目に留まった。
春らしくて素敵な写真を使っていたものだから、思わず引き抜いて世の中の式場事情や相場などを垣間見ながらひととおり、チラシに目を通してしまった。
結婚の在り方も、御式の在り方も、これから変わっていくのだろうなどと思いながら。
一度チラシを廃棄する方へと置きかけたのだけれど、そこに記されていた素敵な話が目に留まり、伸ばした手をチラシごと引き寄せた。
そこに書いてあったのは、4月4日は「幸せの日」と言われているという話だった。
日本では「4」という数字を不吉なものとして捉える傾向があるけれど、その一方で四葉のクローバーのように幸せを運んでくるものや、安定感のある数字として好まれることもある。
幸せの日は、後者のハッピーな考え方を選んだようで、
不吉な「4」という数字も2つ合わされば「4合わせ(しあわせ/幸せ)」となるということが由来のひとつ。
そして、もうひとつは、3月3日はひな祭りで女性のお祭りで5月5日は端午の節句で男性のお祭りです。
その間に位置する4月4日は、女性と男性が歩み寄る日という考え方から「幸せの日」と呼ばれているのだそう。
そして、この日を選んで挙式するカップルも増えているとのこと。
モノゴトには必ず両方の面が備わっているものだけれども、今日は4月4日だから何だか不吉だ、といって過ごすのか、
幸せの「4」が2つも並んでいるなんて何だか良いことが起こりそうだ、と思って過ごすのかでは同じ1日も異なる日になるように思う。
特別なことが起こるかもしれないし、起こらないかもしれないのだけれど、どんよりとした気持ちで過ごすよりは遥かにハッピーである。
それに、普段は何とも思わないようなことを、これも幸せなことだと感じられたなら、もうそれだけで素敵な日ではないかと私は思ったりするのだけれど、相変わらず単純すぎるだろうか。
本日は、その「幸せの日」です。
自分にとっての小さなハッピーを、小さなラッキーを見つけてみてはいかがでしょうか。
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